「
フローラS・G2」(22日、東京)
ホウオウパフュームが19日、余力十分の走りで最終リハを完了。仕上がりの良さをアピールした。前走後は
桜花賞をパスして照準を樫一本に定め、じっくりと調整を施されてきた。青写真通りに優先チケットを手にし、頂上決戦へと駒を進めたいところだ。
連勝の勢いに乗って
オークスへの切符を狙う。
ホウオウパフュームが美浦Wに現れたのは1回目の馬場整地明け。来週の
青葉賞に臨む僚馬
イブキ(3歳オープン)と併せた。
向正面で6馬身ほど追走し、直線は内へ。並びかけてからは相手の動きに合わせる余裕を見せ、柔らかいギャロップで併入した。1週前に目いっぱいの負荷をかけられ、美浦坂路で4F52秒6を記録したが、今週は併走で気合を注入しつつ息を整えた。絶妙なさじ加減と言えるだろう。
新進気鋭の
奥村武師は「十分過ぎるほど本数を重ねてきた。仕上がりは問題ありません。ジョッキーも“先週より息が良くなっている”と言っていた。この中間で胴全体が伸びていて、競走馬らしくなりました。ステイヤーになってきていますね」と、自信たっぷりに語る。
寒竹賞で挙げた2勝目以降、時間をかけてじっくり馬をつくり上げ、距離適性から目標を
オークス一本に絞った。本番で好勝負するだけの自信がなければ選べない路線だ。頂上決戦を見据え、上がりにかける長丁場の競馬も教え込んできた。「デビューからジョッキーが教えてきたことが1戦ごとに身になっている。
オークスへの期待に、馬の方が応えてくれているね」とトレーナーは樫の舞台を心待ちにする。
「まずは権利。本番を使えない、ではね…」。優先チケット奪取はもちろんのこと、大一番に向けて内容も問われる戦いとなりそうだ。
提供:デイリースポーツ