1着馬に
ヴィクトリアマイル(5月14日・GI・東京芝1600m)の優先出走権が与えられる
福島牝馬S(4月22日・GIII・福島芝1800m)に、美浦から出走する各馬について、管理する各調教師のコメント。
クインズミラーグロ(牝5・美浦・和田正道)について、和田調教師。
「ここ3戦、好成績なのは戦法を変えたことが大きいですね。それまでのように後ろからの競馬だと展開の紛れがありましたが、前めの位置で運んで力を出す形が合っているようです。それでもまだひと押しが足りないところがありますけどね。3戦連続して1番枠なのですが、今回も1番枠を希望しています。この馬が未勝利を勝った時が
武豊騎手でした。今回久々にコンビを組みますが、重賞も
武豊騎手で勝てたら良いですね。マイルの馬ではないので、勝っても
ヴィクトリアマイル(GI)には行かず、この後は
マーメイドS(6月11日・GIII・阪神芝2000m)に行く予定です」
フロンテアクイーン(牝4・美浦・
国枝栄)について、国枝調教師。
「前走(
中山牝馬S・GIII・8着)は折り合いを少し欠いてしまったことで、力を出し切れませんでしたね。今週(4/19)はもう少しやる予定だったので時計は目立ちませんが、体調は悪くないですね。当日輸送よりも、輸送して1泊してから競馬に臨めるのは良いですね。あとは福島コースなので、うまくさばいてくれればと思います」
ウキヨノカゼ(牝7・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「今週の追い切りは時計が少し速くなりましたが、馬体に柔らか味が出てきましたし、切れが良くなってきました。状態は良いですね。中団より後ろの位置から運ぶと思いますが、脚の使いどころひとつで十分やれて良いでしょう」
ウインファビラス(牝4・美浦・
畠山吉宏)について、畠山調教師。
「前走(
東風S・OP・9着)は瞬発力勝負の競馬になってしまい、この馬には分が悪かったです。レース後は短期放牧に出ました。戻ってきてからも太め感もないですし、好調を維持しています。先週しっかりやっていますので、今週(4/19)は調整程度の追い切りでしたが、予定通り順調に来ています。今回は未勝利を勝った時と同じ福島の1800mですが、今の方が立ち回り方もうまくなっていますし、対応してくれるでしょう」
ペイシャフェリス(牝6・美浦・高市圭二)について、高市調教師。
「前走(
六甲S・OP・2着)は、逃げてうまく脚をためられましたし、川須騎手がうまく乗ってくれました。追い切りの動きも良くて、体調も良さそうです。今回も前走と同じように小細工をしない競馬をしてほしいですね。先週の福島は馬場がさほど悪くなかったですし、できれば内枠を引いて自分のペースで行ければと思います。福島の1800mはコーナーが4つあるコース形態なので、うまく息を入れられるでしょう」
ロッカフラベイビー(牝5・美浦・
鹿戸雄一)について、鹿戸調教師。
「前走(1000万下・1着)はジョッキーがうまく乗ってくれたのもありましたが、強い内容だったと思います。前走後はこのレースを使えればと思って調整をしてきました。格上挑戦になりますが、以前は重賞でも良い競馬をしていましたし、体も絞れてきて前走時よりも落ち着いて出走できそうです」
タマノブリュネット(牝5・美浦・
高柳瑞樹)について、高柳調教師。
「牡馬に交じってダートのオープン戦で戦うよりも、芝でも牝馬限定戦の方がレースがしやすそうなので、ここを使うことにしました。以前芝を走っていた頃よりも力をつけていますので、立ち回り方ひとつでやれるのではないかと思います」
(取材・写真:佐々木祥恵)