「福島牝馬S・G3」(22日、福島)
自慢の決め手で接戦をモノにした。上位3頭のし烈な争いを制したのは、3番人気の7歳牝馬
ウキヨノカゼは、外から豪快に差し切り重賞3勝目をゲットした。
福島の小回り戦。追い込み馬にとって歓迎すべきではない条件でも、初コンビの吉田隼は腹を決めた。「道中はリズムを守って、馬の力を信じました」。4角11番手からの直線勝負。3頭の差し比べを首+首差で制した。「7歳だけど、まだフレッシュ。今後が楽しみですね」と満面の笑みで汗を拭う。
「大事にやってきたことが結びついた」と菊沢師は感無量だ。3歳春の
デイリー杯クイーンCを制した後に屈腱炎を発症し、1年9カ月の休養を余儀なくされた。脚元をケアしつつ、5歳夏にはキーンランドCをV。そして、7歳春に再びタイトルを奪取した。「千二、千六、千八の距離で重賞を勝つ馬は、そうそういないよ」と愛馬を褒めたたえる。
優先出走権を得た
ヴィクトリアマイル(5月14日・東京)参戦について、指揮官は「馬の状態を見てから」と語るにとどめた。レースまで中2週。厩舎の
スタイルはあくまでも馬が第一。GO
サインが出れば、それはすなわち状態面への自信だ。決断の時を静かに待ちたい。
提供:デイリースポーツ