6歳でデビューした馬が初勝利を挙げた。
4月26日、高知競馬1レースで
メモリーバッカス(セン6、
別府真司厩舎)がデビューから3戦目で勝利。不良馬場の中、6歳馬が競走馬として一歩を踏み出した。
メモリーバッカスは
父ネオユニヴァース。骨折などの影響でデビューが大幅に遅れ、6歳になってから別府厩舎への預託が決まった。
デビュー戦こそ出遅れたが、今日はスタートを五分に出た。逃げるかと思われたが、2コーナーで他の馬がハナを主張し2番手の内に控えた。4コーナーでは3頭横並びの一線から、直線で抜け出すと2馬身差をつけて勝利した。
鞍上の
別府真衣騎手はこう振り返る。
「前走で乗って少しズブイ感じがしたので、なるべく前目につけてレースをしようと思っていました。2コーナーで2番手になるとフワフワするところがありましたが、外から馬が来るのが見えたら反応してくれました。能力があるのでこれからが楽しみです」
検量室で見守った別府師はゴールの瞬間、喜びの声をあげた。
「1戦目よりスタートを出ましたし、時計も少しずつ速くなってきています。叩きつつよくなっていますね。6歳ですが、まだ競馬を覚えていっている段階なので幼い面があります。そこがしっかりしてくれれば、さらに楽しみですね。脚元を気にしながら大事に使っていきたいです」
6歳だが、レース経験はまだ3戦。これから
メモリーバッカスはキャリアを積み上げていく。
(取材・文・写真 大恵 陽子)