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【天皇賞】キタサンブラック雪辱仕上げ サトノダイヤモンドに勝タサン

デイリースポーツ
  • 2017年04月27日(木) 06時05分
「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)

 “連敗”は許されない。史上4頭目の春盾連覇を狙うキタサンブラックが26日、栗東CWで格下の僚馬に楽々と先着。貫禄の走りを見せつけた。G1に昇格した今年初戦の大阪杯を完勝。さらなる上積みを携えて、有馬記念で首差負けを喫したサトノダイヤモンドへのリベンジに挑む。出走馬と枠順は27日に確定、28日に一部ウインズで前々日発売が行われる。

 筋肉モリモリのマッチョな馬体から、まるで重戦車のような威圧感が漂う。昨年の年度代表馬キタサンブラックが、栗東CWで貫禄の走りを見せつけた。

 僚馬ペイバック(3歳未勝利)の2馬身半後方からスタート。みるみる間にその差を詰めていくと、楽な手応えのまま直線で並びかけた。「抜け出すとフワッとするところがある」(清水久師)ため、ゴール前まで気を抜かせずしっかり強めに追われ6F82秒3-39秒3。ラスト1Fも12秒5できっちり締め、半馬身先着した。

「こちらの指示通りにしっかり乗ってくれました」と、まずは手綱を取った黒岩をたたえた清水久師。前日に計量した馬体重が542キロ。デビュー以来最高の数字だったが、「先週も併せ馬で負荷をかけている。乗り込んで乗り込んで増えているのだから、“100%が成長分”でしょう」と、笑顔で愛馬を見つめた。

 昨年も大阪杯から始動。惜しくも首差の2着に敗れたが、続く天皇賞・春では直線でいったんかわされながらもゴール前差し返して、二つめのG1勝利を飾った。今年はG1に昇格した始動戦の大阪杯を完勝。トレーナーは「昨年よりもいいスタートを切れた。強かった。パワーアップしている」と目を細める。

 昨年の有馬記念で首差敗れたサトノダイヤモンドとは、現役最強の座を懸けての再戦となる。「悔しかったですからね。なんとか逆転したいという気持ち」と清水久師はリベンジに燃える。

 先行馬だけに、マークされることは百も承知。「行く馬がいなければ逃げるが、前走のように2、3番手でも競馬はできる。自分の競馬をするだけ」と正攻法の競馬で真っ向勝負に挑む。秋にはともに日本代表として凱旋門賞へ挑む可能性がある、ライバルとの“第2ラウンド”。頂上決戦を制し、史上4頭目の春盾連覇を決めてみせる。

提供:デイリースポーツ

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