「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
デビューから323日目でのG1初挑戦。わず
かキャリア6戦(4勝、2着1回、3着1回)でここまで上り詰めてきた
シャケトラが26日、栗東CWをさっそうと駆け抜けていく。
エルビッシュ(4歳1000万下)、
ハッピーモーメント(7歳オープン)を前に見ながらしびれるような手応えで直線へ向くと、現状の勢いを自ら証明するかのように、楽なアクションで最先着を果たした。時計は6F83秒3-36秒9-11秒8。滑らかな加速でトップスピードに移り、
フィニッシュラインを心地良く貫いた。
「反応を確かめる程度ですが、不安なく来ています。順調に上げてくることができました」。そう証言した辻野助手は「経験したことのない距離ですが、折り合いはつきますし、長くいい脚を使えますからね」と胸を張る。
骨折してデビューが3歳の6月にずれ込み、ずっとソエにも苦しめられた。1年前は、まだスター
トラインにも立っていなかったことを思えば、頂上決戦となった春盾は「去年の今頃にはとても想像できなかったステージ」(辻野助手)だ。前哨戦の
日経賞を制したことで、ビッグ2に堂々と勝負を挑む下地ができ上がった。
勝てば、1947年オーライトの8戦を抜き最少キャリアでの春盾制覇となる。“2強”を負かしたその先には、歴史的な快挙が待っている。
提供:デイリースポーツ