「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（７日、東京）

　攻めの姿勢でＧ１奪取を狙う。アウトライアーズは３日、美浦坂路で３頭併せを敢行。僚馬マサノグリンベレー（６歳１０００万下）、スレッジハンマー（５歳１０００万下）を目標にスタート。ラスト１Ｆ付近で並ぶ間もなく抜き去り、そのまま２頭に大きく先着。この日の最速タイとなる４Ｆ５０秒８-３８秒５-１２秒７を記録した。

　騎乗した田辺は「反応を確かめつつ、息遣い、雰囲気を見たかった。いい意味で落ち着きはあったし、動きも良かったね」と満足そうにうなずいた。皐月賞（１２着）から中２週を考えると意欲的な内容。小島茂師は「前走から馬に落ち着きが出て、これなら攻めてもいいと思った。春はここを目標にしてきた。これまでの感覚、経験からやってもいいと判断した」と、こん身の仕上げを強調した。

　舞台は東京のマイル戦へ。主戦が「折り合いを気にしないマイルに距離が短縮するのはいい」と歓迎すれば、昨年ロードクエストで小差２着に敗れたトレーナーも「気分良く競馬ができるのはマイル戦」ときっぱり。猛げいこで状態の良さをアピールした素質馬が、３歳マイル王の栄冠をつかみに行く。

提供：デイリースポーツ