「NHKマイルC・G1」(7日、東京)
今年のメンバーなら勝機十分-。陣営が自信を持って大舞台へ送り出すのが
ディバインコードだ。
前走の橘Sを完勝して賞金を加算した。昨夏のデビュー戦で464キロだった馬体は492キロまで成長。さらに精神面も変わった。栗田博師は「(厩舎に)来た頃はすごくナーバスだった。音に敏感で蹄鉄を打つのもひと苦労。コンコンコンと鳴るのに驚いていた」と振り返る。とはいえ、決してせかすことはしなかった。「最初が肝心だから、何事も無理強いは避けた。今は人を信用しているよ。調教を積み、レースを使いながら、我々の期待に応えてくれている」と笑顔を見せる。
厩舎も絶好調だ。厩舎の大将格
イスラボニータがマイラーズCを制覇。先週の
端午Sでは9番人気
マイネルバールマンが楽勝。関東の厩舎が京都の重賞、オープン特別で2週間に3勝は、驚異的とも言えるだろう。
00年から8年間、重賞を勝てなかった。指揮官は静かな口調で、「そんな時も焦らず自然体でやってきた。勝負事はいい時も悪い時もある。今、いい風が吹いてくれているのかな」とほほ笑む。14年
皐月賞(
イスラボニータ)以来のG1奪取へ、「中1週だけど、追い切りの反応は良かったし、楽しみを持って挑みます」ときっぱり。好調厩舎にそよぐ薫風が、通算7つ目のG1制覇を後押しするか。
提供:デイリースポーツ