昨春、UAEダービー(ドバイ)を制したあと米国三冠に挑戦。今春もドバイで2戦した
ラニ(牡4歳、栗東・松永幹)が、国内復帰戦となる
ブリリアントS(7日・東京)へ向けて4日、最終追い切りを行った。
栗東坂路を1本駆け上がったあと、いつものようにEコースへ。7F88秒1-35秒1-12秒1をマークした。雄大な馬体を弾ませる姿は迫力満点。松永幹師は「時計はいいですね。あとは本番がねぇ…。こうやって競馬も走ってくれたらいいのに」と苦笑いする。
4月25日に帰厩したばかりだが、毎日のようにコースで乗る入念さ。「ダートの長い距離がここしかないので」。急ピッチで乗り込んだ理由を説明する。前半に置かれるため、ベストは2000メートルを超える距離。オープンの適した条件は、今回と10月の
ブラジルCしかないのだ。
当初、青写真として描いていたブ
リーダーズCクラシック・米G1参戦はあるのか-。「オーナーが決めること。とにかく、ここで結果を出さないと。この馬を一番分かっているジョッキーに1年ぶりに乗ってもらうので」。勝てば世界戦が現実になるかもしれない。
武豊とのコンビ復活にも注目が集まる。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ