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NHKマイルC・G1」(7日、東京)
やるべき事は全てやった。
プラチナヴォイスは5日の朝、栗東坂路で調整。馬場の中央を大きなブレもなく、4F64秒9とゆったりしたペースで駆け上がった。これまでは、勝負どころでラチにもたれる悪癖も見せていただけに、「意識して(ラチのない)真ん中を走らせてくれていた。すごく落ち着いて
リラックスしている。いい感じです」と担当の織川厩務員は目を細める。
今回は初めての左回りの一戦。近走で片側につけていたブリンカーも外して臨む。鮫島師は「調教を見ていても、左回りはいい方に出そうな気がする」と前向きに捉える。枠は希望していた内めの3枠5番に決定。「ちょうどいい。ロスなく運んでそこそこのポジションでじっとして、直線に向いて態勢を整えて追いだす感じかな」と、勝利へのイメージを膨らませた。
ともにG1初Vを目指すことになった21歳の石川は「(所属する)相沢厩舎にも馬を預けている馬主さんで、僕を選んでくださった。ありがたいです」と身の引き締まる思いだ。「
皐月賞のメンバーで(10着とはいえ)勝ち馬と0秒5差。いい馬だと思いますし、スピードの持続力もありそう。頑張りたい」と全力投球を誓った。
師は「石川君は去年ブレークしたよね。ウチの馬にも乗ってもらったけど、結構うまかった。若いし、思い切って乗ってくれそう」と期待を寄せる。フレッシュなコンビが新たな化学反応を起こせば、G1でもプラチナの輝きを放つはずだ。
提供:デイリースポーツ