「
ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
ミッキークイーンが女王の風格、自信を取り戻した。休み明けとなった今年初戦の阪神牝馬Sを快勝。弾みをつけてG1へ臨む。「これまでの休み明けと比べてエンジンのかかりが早かったし、追ってからの脚はすごかった。最後は流す余裕がありました」と池江師は久々に勝利を得た前走を満足げに振り返った。
昨年は消化不良だった。体調を崩し、
エリザベス女王杯もぶっつけで臨んたほど。しかし、状態さえ取り戻せば、牝馬限定戦ならG1でも地力上位。「牝馬はこの年齢になると母親になるためのホルモンの影響で闘争心が薄れますが、この馬は精神力がすごく、ある意味、まだ少女。だから成績が安定している」と師。強靱(きょうじん)な気持ちが堅実な走りを生んでいる。
1週前追いで手綱を取った岩崎助手はこう言う。「休み明けよりも反応はさらに良くなりました。まだ成長しているんじゃないですか」と。そして担当の斉藤助手は「休み明けを使ったあともカイバをしっかりと食べてくれています。順調そのものですよ」と万全の気配を伝える。
復調どころか、さらに成長する
ミッキークイーン。昨年の
ストレイトガール以来、牝馬では史上15頭目のG1・3勝馬へ-。現状で不安要素は少ない。
提供:デイリースポーツ