「
ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
この勢いは止められない。先週の東京競馬場で、6日のメインの
プリンシパルSを
ダイワキャグニーで、7日のメインのNHKマイルCを
アエロリットで制した菊沢厩舎。今週も前哨戦の福島牝馬Sを制した
ウキヨノカゼをG1に送り出す。鞍上はNHKマイルCで13番人気の伏兵
リエノテソーロを2着に持ってきた吉田隼。波に乗るチームで女王の座をゲットする。
先週の東京は菊沢厩舎が話題を独占した。6日の
プリンシパルSを
ダイワキャグニーで制し、厩舎初のダービー出走を現実のものに。7日は
アエロリットがNHKマイルCを完勝、厩舎に初G1タイトルをもたらした。
今週送り出すのは福島牝馬Sで重賞3勝目を挙げ、勢いに乗ってG1に挑む
ウキヨノカゼ。その前走は4角11番手から直線だけの競馬。福島の芝Bコースの直線297・5メートルを目いっぱいに追い込み、約1年半ぶりとなる重賞勝ちを飾った。
もともとデビュー3戦目で
デイリー杯クイーンCを制したほどの素質馬。しかし、
桜花賞候補に名乗りを上げた直後、屈腱炎を患っていることが判明。戦列に戻ったのは1年9カ月後だった。
5歳夏にキーンランドCを勝ち、その年の
スプリンターズSで3着。6歳時は未勝利に終わったが、7歳を迎えた今年の3戦目で再び重賞を手中にした。
9日の朝は美浦坂路を1本、4F68秒7で駆け上がり、翌日の追い切りに備えた。中2週と間隔は詰まるが「反動もなく、状態はいいですよ。この状態を維持していければ…」と郷原助手は好調をアピールする。
7着に終わった昨年も、上がり3F33秒4は勝ち馬
ストレイトガールと並び最速だった。同助手は「自分の競馬に徹して、あの末脚を生かせれば。騎手も今回コンビ2戦目だし、そこは考えて乗ってくれるでしょう」と、初コンビで重賞Vに導いた連続騎乗の吉田隼に期待する。
昨年は7歳馬
ストレイトガールがレース連覇を達成。今年も7歳の熟女が一発を決める。
提供:デイリースポーツ