1着馬に
安田記念(GI)の優先出走権が与えられる
京王杯SC(5月13日・GII・東京芝1400m)に美浦から出走する各馬について、関係者のコメント。
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レッドファルクス(牡6・美浦・
尾関知人)について、尾関調教師。
「東京のレースですし、今週(5/10)は左回りの本馬場(芝)で追い切りました。もう少し短めの距離でやろうと思いましたが、気持ち体が立派だったので、長めから追い切りました。これまではウッドチップコースで中身を作ってきましたし、反応、動きも良かったと思います。さほど体がある馬ではないので、58キロの斤量を背負うのは気になりますね。
芝の重賞を勝ってからは、その流れで1200mを使ってきましたが、力をつけてきた今、以前よく走っていた1400mでどういうレースをしてくれるか、楽しみですね。また1400mはダートの方が勝っていますが、その時はある程度のポジションでレースをしていました。芝の場合はどうなるのか、あとはジョッキーに任せたいと思います」
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キャンベルジュニア(牡5・美浦・
堀宣行)について、森調教助手。
「前走のダービー卿CT(GIII)2着後は、短期放牧を挟んでここに向けて調整をしてきました。トモに疲れがたまりやすいので、これまで休み休み出走させてきましたが、前回は中1週で使ったこともあり、帰厩してからもトモの疲れがまだ残っているようで、良い頃に比べると一段階落ちるかなという感じもします。追い切りでは時計は出ていますけど、体の使い方などが本当に良かった頃よりも今ひとつに感じます。東京コースは得意ですし、距離短縮もこなせると思いますので、今回は地力に期待したいですね」
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グランシルク(牡5・美浦・
戸田博文)について 千島調教助手
「前走(ダービー卿CT・3着)は4コーナー付近で一瞬ゴチャついた場面がありましたが、最後は良く伸びています。中間は1400mのこのレースに向けて、気持ちの面を作ってきました。1度競馬を使って息遣いが良くなっていますし、動きも良かったです。東京の方が流れはスムーズでしょうし、直線が長いコースも合うでしょう。今後のことを考えると、何とか賞金を加算したいですね」
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トウショウドラフタ(牡4・美浦・
萱野浩二)について、萱野調教師
「前走(
春雷S・OP・9着)は少し体が緩く感じましたが、今回は前回よりも状態は良いですね。実績を見るとこの距離も良いですし、ここ数戦とは違う競馬を期待しています。今週(5/10)は終い重点の追い切り予定のところテンから速くなりましたが、しっかり反応していましたし、動きも良かったですよ」
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ロサギガンティア(牡6・美浦・
藤沢和雄)について、津曲調教助手。
「ここを目標に順調に調教をこなしてきました。気温が上昇するにつれ、見た目にも数字的にも体が締まってきて、動きに素軽さが増してきました。体調は良いですし、東京コースも合いますから、改めて期待したいですね」
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トーキングドラム(牡7・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「
高松宮記念(GI・6着)を使った後は、リフレッシュさせました。中間はここを目標に調整をしてきました。前走を見ても1200mは少し短く感じます。稽古でもエンジンがかかってから良い走りをする馬なので、1400mはベストでしょう。今回のメンバー相手の競馬次第で、これから先、
安田記念とサ
マースプリントのどちらに進むのか。今後の路線への試金石になるでしょう」
(取材・写真:佐々木祥恵)