記録を前にしても自然体だ。角居勝彦調教師(53)=栗東=が、現役調教師単独最長のJRA12週連続勝利に挑む。「僕だけの力では達成できないこと。もともと能力のある馬たちが、いい形でこういう結果につながっているんだと思います。今週もいい状態の馬を使うだけで、記録は意識していませんよ」と平常心で臨む。
現在は29勝で全国リーディングトップを快走。年間80勝を超えるハイペースで勝ち星を量産している。「勝った馬のなかには戻ってきた(帰厩した)ばかりの馬もいましたし、牧場の方の努力もないと競馬はできませんからね」と周囲への感謝を忘れることはない。
今週も勝ち負けの期待は十分だ。「(西谷)ジョッキーが一生懸命調教をつけてくれているし、平場の能力もある。左側だけチーク(ピーシーズ)をつけるので、集中して走れれば」と話す入障初戦の13日の新潟4R
レッドルーラーと、「使った効果はある」という13日の新潟1R
メイショウルンバの障害2頭など、楽しみな馬がそろった。あとは万全の態勢を整え、愛馬をレースに送り出すだけだ。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ