「
ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
東上を翌日に控えた12日朝。1番人気で2着に敗れた昨年の雪辱を期す
ミッキークイーンは、栗東坂路で静かに身支度を整えた。滑らかかつ、小気味のいいフットワークで軽快に登坂。4F65秒3-15秒3の時計を出した。気負った様子はなく、気合乗りは適度。体は引き締まっているが、決して細くは映らない。
「いい雰囲気でしたね。前走は馬場が馬場(重)でしたから心配しましたが、使ってガタッとくることはありませんでしたし、すぐにカイバもしっかりと食べてくれました」。快勝した前走後もダメージは残らなかった、と兼武助手は話す。
馬体減に悩まされていた以前とは違う。完全復活を遂げたというよりも、今あるのは進化した姿。「馬場状態は問わないですし、特に不安はないんじゃないかと思います」と続けた。
枠は6枠11番に決定。過去に10年
ブエナビスタ、13年
ヴィルシーナが堂々と1番人気に応えて勝利した馬番だ。「極端に内でも外でもない、いいところでしょう。ゲートも安定してきているので、今回も五分に出たいですね」と同助手はうなずいた。牝馬2冠に輝いた最強女王が、5歳となって再び頂点へ。初夏の日差しが差し込む府中で歓声を巻き起こす。
提供:デイリースポーツ