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モズカッチャンに騎乗予定の
和田竜二騎手――前走の
フローラSを改めて振り返ってください。
和田 東京の2000mだったので、内枠に入った時点で勝負になるな、とは思っていました。権利はとれるくらいの馬だと思っていたので自信を持って挑みましたが、本当にうまいこといきました。強かったですね。本番も意識できるな、と思いました。ペースもちょうど良かったですし、位置取りも良かった。
――これまでの走りについては、いかがですか?
和田 1月の未勝利の頃は、その時点ではゲートも良くなくてあまりリズム良くいけなかったんですが、渋太い競馬をしていました。乗った感じ「いい馬だ、走ってくるな」と思っていました。中山で500万を勝ったときはすごい道悪でした。勝ちにいって渋太い競馬をしてくれたので、これはちょっと違うな、と思いましたね。
――今回は相手も強くなりますね。
和田 やっぱり
桜花賞組が強いと思います。どれくらいの力差があるのか、わかりませんけど。距離が延びることによって他の馬は気を遣う部分も出てくるでしょうし、この馬自身も(前走に比べて)400m延びますけど、折り合いもつきますし、馬の力を信じていきたいと思います。
――気をつける点は、スタートでしょうか?
和田 そうですね、このところ出てくれているんですが、まだ安定していない。前走もチャカチャカしたところが残っていたので気をつけていきたいと思います。
――今回も終いを生かす競馬が理想ですか?
和田 流れに乗っていきたいと思います。また、極端にためていこうというのもないですし、距離を意識して下げることもないです。
――自信を持っていけそうですか?
和田 いいイメージで前走を勝ってくれたので、本番もそのままのイメージでいきたいと思います。残りの400m、どれだけ頑張れるかわかりませんけど、なんとか強い馬たちに食らいついていきたいですね。
――前走後、跨ってはいないようですが、状態については?
和田 厩舎の方からは「すこぶる順調です」と聞いています。いい状態で毎回出ていますし、牝馬ですが繊細というよりは元気が良くて活発な子なので、安心して本番を迎えられると思います。
――最後に意気込みを。
和田 本当に安定して走れる馬なので、今回も崩れずに走ってくれると思います。馬場が悪くても良くても走れる馬なので、マイナス面が少ないと思っています。その強みを生かして頑張りたいと思います。
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モズカッチャンを管理する
鮫島一歩調教師
――前走の
オークストライアル、3連勝で権利を取りましたね。
鮫島 はい、東京の2000ということで最初のコーナーが難しくそこでちょっと不利を受けましたが、(後は)スムーズで終いを生かすレースが出来ましたね。びっくりしましたね。権利だけはとりたいなと思っていました。
――3連勝の秘訣は?
鮫島 最初はゲートが悪かったんですが、レース慣れするごとに成績も上がってきました。
――この中間の調整は?
鮫島 中3週ということで2週間は厩舎でリフレッシュしていました。
――1週前追い切りはいかがでしたか?
鮫島 馬場の悪い時間帯でしたが、終いだけは伸ばしていこうという調教をしました。トータル的に合格点です。
――今朝の最終追い切りはいかがでしたか?
鮫島 馬場状態にもよりますが、ジワッと伸ばして徐々にペースを上げていくというのは先週と一緒。いい調教ができたと思います。
――前走からの上積みは?
鮫島 いろんなところで走った馬です。いろんなことをこなしてくれました。疲れもみせていないので、そのへんは全然心配していません。いい状態で自信をもって送り出せます。
――距離は2400mですが、そのあたりは?
鮫島 前回折り合いがついたので問題ないと思います。
――相手関係はいかがでしょう?強い
桜花賞組も出てきます。
鮫島 そうですね、本当に強いのですが、距離等の経験値で対抗できるのでは?と思っています。
――理想の展開は?
鮫島 いろんな競馬ができる馬ですね。道中
リラックスして走れればどんな競馬でも大丈夫です。
――枠順、馬場の状態に注文は?
鮫島 やや重までは克服しています。枠もどこでもいいですし、大丈夫だと思います。
――初GIに向けて意気込みを。
鮫島 そうですね。GIをとらせてもらっていないのですが、なかなかこういうチャンスもないと思うので、なんとか頑張って獲りたいですね。
(取材・写真:花岡貴子)