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アンビシャスなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年05月18日(木) 12時30分
 昨夜のニュース番組内の天気予報コーナーで「空気が乾燥している」というコメントを聞いて納得。先週まで走りにくそうだったウッドチップ馬場が今週になってから軽く走れるようになった印象を受けていた。確かに週が明けて雨が降っていない影響もあるだろうが、ここまで走りやすいのは空気の乾燥が影響していると思われる。

 そんなこともあって、日差しが強くても、そこまで嫌な暑さでもない。直射日光は暑く感じるものの、そうでなければ快適に過ごせる時期。今週末は各競馬場とも好天に恵まれそうなだけに、調子の良い馬がきっちり結果を出してくれるのではないだろうか。

【坂路/4F51.9秒】
 17日。一番時計はカレングランブルー(栗東・安田隆行厩舎)の4F50.7秒。4F50秒台がもう1頭いて、4F51秒台は17頭もいる。4F目11秒台も2頭いる状況を思えば、ここ最近では一番走りやすい馬場状態といってもよいだろう。

 そんな馬場状態だったとはいえ、クリソライト(栗東・音無秀孝厩舎)は4F51.5秒と速い時計をマーク。ヒストリカルとの併せ馬で、先にクリソライトが舌を出し、後からヒストリカルが舌を出すという妙なシーンはあったが、動きは素晴らしい。

 18日。一番時計は4F51.2秒でワンダースニュマン(栗東・羽月友彦厩舎)とブラックスピネル(栗東・音無秀孝厩舎)。後者は安田記念(6月4日・東京芝1600m)に向けた2週前追い切りだったが、テンから飛ばしていって、意図してマークしたような時計。これだけしっかりやれたことは高く評価すべきだろう。

 同じ時間帯に前方で単走追い切りを行ったのは、同じく安田記念の2週前追い切りだったアンビシャス(栗東・音無秀孝厩舎)。ブラックスピネルが動なら、こちらは静。ゆっくりとラップを踏み、少しずつ加速していく内容。4F54.8〜3F40.2〜2F26.3〜1F12.9秒と時計は地味だが、重心にブレのないフットワークで力強さも備わった走り方は非常に好感が持てる。2歳時以来のマイル戦となるが、むしろG1を勝てるとすれば、この距離ではないだろうか。

 先週の馬場差が「+0.5秒」。今週は冒頭にも記したように、乾燥した空気の影響を受けて、ウッドチップが走りやすい状態。よって、17日と18日の馬場差は『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 17日。坂路馬場同様、ウッドチップは適度に乾燥していて、走りやすそうな状態。実際、6Fでも80秒を切る馬が何頭も出ており、5F65秒以下は10頭以上。時間帯により、多少の走りやすい走りにくいはあったとしても、細かく差をつけるほどではない。

 2回目のハローが終了した時間帯に追い切ったレッドコルディス(栗東・高橋義忠厩舎)は素晴らしい走り。3コーナーから入場して、4F追い切りだったが、機敏さに力強さも加わってきた印象で、自己条件に回った場合はもちろん、オークスの抽選に通ったとしても、面白い存在になってくれるだろう。

 18日。別ニュースでお伝えした日本ダービーの出走を予定している池江泰寿厩舎の3頭と同じく日本ダービーへ出走予定のジョーストリクトリ(栗東・清水久詞厩舎)。こちらはNHKマイルCから中2週になるが、さすがに最後はアゴが上がるような走りになっており、詰めて使われることが決してプラスに出る感じはない。

 先週の馬場差は「+0.2秒」。今週はかなり走りやすい状態なっており、17日、18日とも馬場差は『-0.3秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は18日に加用正厩舎の2歳新馬が併せ馬。ディアボレットは先週のCWコースでも機敏な動きを見せていたが、18日の追い切りでは少し内にもたれるような仕草を見せながらも他馬を突き放す動き。新馬戦向きのスピードがありそうな印象を受ける。馬場差は17日、18日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は好天だったにも関わらず、それなりに追い切り頭数がいた。5F追い切りだったが、フェルトベルク(栗東・荒川義之厩舎)が5F60.4秒とかなり速い数字をマーク。やはり、やればいくらでも時計が出る馬場といった感じ。ちなみに馬場差は17日、18日が『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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