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【ダービー】平成生まれ初のG1ジョッキー・松山 アルアインと2冠も頂く

デイリースポーツ
  • 2017年05月23日(火) 09時00分
 「日本ダービー・G1」(28日、東京)

 いよいよダービーウイークが開幕。大一番を前に、皐月賞覇者アルアインの鞍上を務める松山弘平騎手=栗東・フリー=が、本紙読者に向けて胸の内を明かした。2冠制覇に挑む権利があるのは皐月賞馬ただ1頭。平成生まれ初のJRA・G1ジョッキーとなった27歳は、並々ならぬ意欲を燃やしている。

 ◇   ◇

 -アルアイン皐月賞をV。平成生まれのジョッキーとしては初めてのJRA・G1制覇となった。

 「ようやく勝つことができました。池江先生、オーナーサイドをはじめ、アルアインの関係者には本当に感謝しています」

 -改めて皐月賞のレースを振り返って。

 「スタートは五分に切れましたし、ある程度、好位で流れに乗るつもりでした。1コーナーで外からクリンチャーが上がってきた時に、どうしようか迷ったんですが、そこで行くとしんどくなると判断して、ポジションを下げる形に。道中はリズム良く運べていたと思います」

 -ただ、4コーナー手前で急に手応えが悪くなった。

 「馬場に脚を取られたんです。ただ、そこからすごい根性を見せてくれて伸びてくれました。そこからは必死でしたね。直線では“頼む、頼む”という感じで」

 -勝利の確信は。

 「ゴールした時は、半馬身出ている(実際は首差)と思いましたが、自信は持てなくて。引き揚げてくる時、ターフビジョンに自分の姿が映っているのを見て、ようやく確信が持てました」

 -デビューから9年。ようやく中央のG1を勝てた。

 「もう自分はG1を勝てないと思った時もあったので、うれしかったです」

 -勝てないと思った時とは?

 「昨年の高松宮記念ミッキーアイル=2着)です。自信を持っていました。なのに勝てなくて…。レース後は涙が止まらなかったです。あんなに泣いたのは初めてでした」

 -アルアインとは毎日杯からコンビを結成。

 「チャンスだなと思いましたし、ここで勝つか勝てないかでは大きく違ってくるとも感じていました」

 -毎日杯には苦い思い出(2年前にアンビシャスで1番人気3着)が。

 「あの時はプレッシャーで、すごく緊張していましたし、まだ自分も精神的に未熟でした。また、今回は断然人気(サトノアーサー=2着)の馬もいましたからね。どう負かそうか考えて前で競馬しましたが、しぶとく粘ってくれました」

 -チャンスを生かして皐月賞もV。ダービーでも引き続き騎乗できることが決まった。

 「正直言って、皐月賞は2着でも、ダービーは乗れないと思っていました。何とか結果を出せましたし、またダービーでも乗せてもらうことができて、関係者の方々には感謝しています」

 -ダービーはこれまで3度経験。松山騎手にとってどんなレースか。

 「昼休みの自己紹介だったり、取材が多かったりと、やはりほかのレースとは違います。みんなが目指しているレースですからね。もちろん勝ちたいレースです」

 -最後に意気込みを。

 「距離が延びますが、乗った感じは大丈夫そう。ただ、皐月賞でもちょっと力むところがあったので、できればレース当日は落ち着きが欲しいですね。力のある馬ですし、ダービーで人気馬に乗るチャンスなんてなかなかない。2冠制覇できるよう頑張ります」

提供:デイリースポーツ

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