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スワーヴリチャード四位騎手「東京コースは走りやすい」/日本ダービー共同会見

  • 2017年05月24日(水) 16時00分
スワーヴリチャードに騎乗予定の四位洋文騎手

――皐月賞を振り返ってください。
四位 スタートも上手に出てくれてレースはプラン通り中団くらいから理想どおり進められましたが、最後は伸びてはいるんですが前の馬には届かなかったな、という印象でした。

――中山コースの印象は?
四位 そうですね…、皐月賞自体が結構激しいレースになることが多いので。この馬自身もやっぱり初めて多頭数の激しい競馬でしたから、最後はちょっとしんどくなったのかな、という感じがしました。

――この馬の良さは?
四位 いい瞬発力があります。

――成長度合いは?
四位 もともとポテンシャルが高い馬ですからグッと良くなるということはないんですが、一戦一戦ごとにレースも覚えてくれていますし、そういう意味では今回もいい感じで臨めると思います。

――1週前追い切りに騎乗した感じは?
四位 変わりなく、いい感じでした。

――最終追い切りはいかがでしたか?
四位 他の厩舎の馬に絡まれましたが、折り合いもついているし、最後も余裕残しでいい感じでフィニッシュしていたと思います。

――東京コース2回走っていますが、2400ではいかがですか?
四位 共同通信杯の勝ちっぷりはすごくよかったです。この馬自身、東京の左回りのコースは走りやすいという印象を持っています。距離が2ハロン延びるのはやってみないとわからないけど、大丈夫だと思います。楽しみにしています。このあいだの皐月賞のようなレースにはならないことを祈っています。

――ライバル関係は?
四位 やはり、ここは春の大一番ですからね。戦ったことのない相手もいるのでわからないこともありますが、なんとかうまいこといってくれたらいいなと思います。

――どんなレースをしたいですか?
四位 位置取り云々は枠順や並びを見てみないとわからないので、これから考えるところはあると思いますけれど。この馬のリズムをちゃんと保って、4コーナーまで力を温存できたら直線でどれだけ脚を使ってくれるかな、という思いはあります。

――これまでダービーを2回勝たれています。
四位 厩舎サイドともデビュー戦からここを目指してきました。当然、勝てればいいなと思います。

――改めて、ファンにメッセージを。
四位 また東京で強い競馬ができるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


スワーヴリチャードを管理する庄野靖志調教師

――日本ダービーに送り出す心境は?
庄野 チャンスのある馬でダービーに出させてもらうことに、オーナーや関係各位に感謝していますし、調子のいい状態で当日を迎えられそうなのでワクワクしています。

――皐月賞後の調整過程は?
庄野 2週間ほどリフレッシュ放牧に出たあと、帰厩後も順調です。

――1週前追い切りは四位騎手騎乗で行われました。
庄野 長めからしっかり乗りました。併せ馬でしたが、とてもいい状態でした。

――今朝の追い切りはいかがでしたか?
庄野 今日は全体の時計よりも終い伸ばすようなかたちで行いました。一番いい状態で迎えられるのではないかと思います。

――舞台は東京の2400mです。
庄野 距離は初めてですが、東京コース自体は2回経験していますからいい競馬が出来ると思います。左回りでこそ、と思っていましたが、いい競馬を期待しています。

――左回りでこそ、とは?
庄野 共同通信杯もそうでしたが、4コーナーでの立ち上がりとか、直線で長くいい脚が使えます。右手前のほうが好きなのかな、というのもあります。

――ライバル関係は?
庄野 重賞勝ち馬がたくさんいますし、ダービーですから皆強いと思うので。僕たちも全力出せるように頑張ります。

――レースプランは?
庄野 うーん。前回、わりとゲートもうまく出てくれて、ダービーに繋がるスタートだったんじゃないかと思います。このところ東京コースも時計が速いので、ある程度の位置は必要かなと思います。

――ゲートもひとつのポイントになりますか?
庄野 そうですね。デビューの頃からゲートは得意ではなかったので、前走くらい出てくれるといいですね。

――ゲートに関して、対策は?
庄野 特に対策はないですが、いつもゲート練習は欠かさずにやっています。

――ここまで成長した点、課題については?
庄野 デビューしてから約1年、使うごとにどんどん成長しています。これから古馬になっても成長する余地は残っていますし、期待している馬ですからね。今回もですが、これからもどんどん期待したいですね。

――デビュー戦で2着に敗れた際、悔し涙を流していたのを見ました。どのようなお気持ちでしたか?
庄野 そうですね。デビュー戦に関していえば、ほぼ負けないだろうという自信を持って行っていましたんでね。やっぱり、ダービーをすごく意識していた馬なので…悔しかったですね。今回は勝って嬉し涙で終わる予定ですけど。

――そんな馬でダービーまでこぎつけましたね。
庄野 そうですね。オーナーを含めて3年前にセリで購入していただいたときから日本ダービーを目標にしてきました。強い思いを持ってダービーを迎えたいと思います。

――庄野師にとってダービーとは?
庄野 やっぱり競馬関係者皆さん(にとって)、大きな目標だと思います。今回、初めて出させてもらいますが、子供のころからダービーは特別な思いで見てきましたので、ここは意識していきたいですね。

――ファンにメッセージを。
庄野 デビューしてから約1年、順調にきています。厩舎一丸となって全力でいきます。応援よろしくお願いします。

(取材・写真:花岡貴子)

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