「
日本ダービー・G1」(28日、東京)
9着に敗れた1冠目から約40日。敗因を検証して調整法に変化を加えた
カデナが24日、栗東CWを舞台に欲しかった答えを導き出した。
アスターリュート(3歳未勝利)を約4馬身追走。仮想のラ
イバルを前に見ながら闘志をにじませ、抜こうとする意志を明確にした。距離を詰めて並びかけると、鋭く反応して1馬身先着。6F82秒3-37秒7-11秒8を刻み、戦う準備を整えた。
「何も文句のつけようがない。何度も手前を変えるところのあった先週と違って、しっかりと走れていたから。前進気勢が働いていたことも良かった」。ダービー仕様とも言える追い込んだ内容。中竹師は、動きの中に反撃の
サインを見つけた様子だった。
1週前に負荷をかけた
皐月賞時とは違い、当週に十分な負荷をかける
弥生賞までのパターンに今回は回帰。当日に落ち着き過ぎていたことを反省点として、原点に立ち返った。「前走は調整の失敗。まず、崩れていた気持ちの部分のリズムを元に戻した」。闘争本能を呼び覚まし、捲土(けんど)重来を期す。
提供:デイリースポーツ