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【ダービー】レイデオロV 名手ルメール競馬史に残る“神騎乗”まくり先行で頂点へ

デイリースポーツ
  • 2017年05月29日(月) 06時10分
 「ダービー・G1」(28日、東京)

 日本を代表する名伯楽が、ついに“ダービートレーナー”の称号を手に入れた。2番人気のレイデオロが早め先頭から押し切ってV。14年に生まれた7015頭の頂点に立った。現役唯一の1000勝トレーナー・藤沢和雄調教師(65)=美浦=は19頭目の挑戦で悲願のダービー制覇を達成。向正面で一気にポジションを上げるルメールの競馬史に残る“神騎乗”が勝利を呼び込んだ。

 拍手に包まれる検量室前で、ルメールは左手のステッキを高く掲げてガッツポーズした。右手でレイデオロの首筋を4度なでると、下馬してからももう3度。夢をかなえた鹿毛に、あふれる感謝を表した。「フランスでもダービーを勝ったけど、この国でもダービージョッキーになれた。すごくうれしい」。09年にルアーヴルで制した母国の仏ダービーに続いて、“第二の故郷”日本でも名誉ある称号を手に入れた。

 自らの腕と、柔軟な発想力でもぎ取った栄冠だ。2角では後方14番手。だが、向正面で一気に動き、逃げ馬の直後まで上がった。「ペースが遅かったから、出て300メートルあたりで決断。距離には自信があったのであれができた」。奇襲とも言えるまくり先行が見事にはまって満足げだ。

 世代の頂点に立ったレイデオロに対し、今後のさらなる期待を口にする。「これからは国内はもちろん、海外でも大レースを勝てる馬になる」。あまたの名馬の背中を知る名手にとっても、屈指の相棒となることは確実だろう。

 これでヴィクトリアマイルアドマイヤリード)、オークスソウルスターリング)に続いてG1・3連勝。「来週も、もう一つG1があります。期待してください」。ファンに向かって、イスラボニータで臨む安田記念でも活躍することを約束した。この勢い、止まる姿が想像できない。

提供:デイリースポーツ

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