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グレーターロンドン、安田記念出否は「オーナーと相談します」/美浦トレセンニュース

  • 2017年05月31日(水) 18時50分
 不治の病とも言われる蹄葉炎から復活して4連勝中(休養前を入れると5連勝)のグレーターロンドン(牡5・美浦・大竹正博)。現在も蹄の状態を常に気にしながら慎重に調整が続けられているが、今朝は福永祐一騎手が騎乗し、3頭併せの真ん中から先着する好内容の追い切りを見せた。追い切り後、大竹調教師に話を聞いた。

「休養後、500万下から再スタートしましたが、持っているポテンシャルさえ発揮できれば勝てるという思いで初戦を迎えましたが、何とかそこを乗り越えてくれました。その後も着差はさほどなかったのですが、強い競馬をして結果を出してくれました。いずれもスローに流れた中での瞬発力勝負でしたから、総合力を問われるとまだ半信半疑ですが、末脚が発揮できればと思います。

 この馬は常に脚元の状態と馬体の確認をして、その時良ければ競馬に出走させるというスタイルを貫いてきました。前走の東風S(OP)は当初予定をしていなかったのですが、節分S(1600万下)後の状態があまりにも良かったので、出走させました。ただ東風Sの後にソエがかなり悪化したので、登録のあったダービー卿CTは回避して、安田記念に向けて仕切り直すことにしました。

 安田記念まで間隔が結構ありましたし、休み明けから4戦コンスタントに使いましたので、一旦オフにした状態からまた立ち上げてきました。ツメの問題がありますので、ツメに良い蹄鉄を履かせて調整してきましたが、2週前にツメに不安が出て4日間ほど調教を休んだことで、10キロほど体重が増えてしまいました。先週今週と、それをどうやって絞っていくかをテーマにやってきました。

 福永騎手が以前から乗りたいという話でしたので、最終追い切りに乗ってもらったのですが、もっとハミを噛んで引っ掛かるのかなという印象を持っていたようで、そのあたりの不安点は実際に騎乗してみて解消できたと言っていました。切れるタイプというよりは、パワー型という印象も持ったようです。福永騎手はこの馬の姉のダイワエルシエーロにも乗っていましたが、姉とはタイプは違うという話もしていました。

 先週6ハロンの時計が80秒を切るような速いラップを刻んでいたこともあり、最後は休み明けの分だらしない面もありました。今週は3頭併せの真ん中でプレッシャーを与えて、その中で最後の1ハロンどういう動きをするのかを確かめました。元気は一杯ですが、あとは今日やってどのくらい絞れているかだと思います。昨日の段階で前走からプラス13キロなので、それがどこまで絞れるかですね。

 放牧に出さずにずっと在厩で調整していますが、トレセンという環境がリラックスできる場所になってきているようで、運動している時も楽しそうに歩いていますね。

 東京のマイルは3戦3勝ですが、年齢を重ねてマイルより少し距離が延びても良いかなという印象もありますが、東京は末脚が生かせる競馬場だと思うので、他場に比べても良いと思います。

 重賞初出走がG1になりますが、G1の独特の雰囲気に飲まれないようにしたいですね。いずれG1の舞台がふさわしい馬になっていくでしょうし、そうしていきたいと思っていますので、G1の雰囲気を良い感じで馬自身が記憶してほしいですね。

 いつも出否に関して引っ張っていますが、細かいところまでいろいろとチェックをしないと難しい馬ですし、今日も午後にチェックしてオーナーと相談します。何とか今も出走できるように頑張っていますので、出た時には応援よろしくお願いします」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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