「
安田記念・G1」(4日、東京)
魂の入った完成型に近づいた。
イスラボニータが5月31日、美浦Wで威風堂々の動きを見せつけた。
ヤマニンリュウセイ(4歳500万下)を追走しての直線併せ。途中から他厩舎の併せ馬が進路をふさぎ、ペースアップできない。仕方なく内へ切り替えたが、何事もなかったかのようにきっちりと併入した。タイムは5F67秒4-37秒2-12秒3だった。
やればいくらでも動いた以前の同馬とは違う。今は走りたいという本能を制御できる。栗田博師も「他厩舎の馬がいてタイトな攻め馬になった。先週は負荷をかけたし、今日の動きには満足」と笑みがこぼれた。
前走マイラーズCが14年の
セントライト記念以来、実に2年7カ月ぶりの勝利。トレーナーは「前走は着差はともかく内容がいい。馬がどっしりとして自然体でレースに臨んだ。今年はわれわれが気持ちを
リセットし、最良の仕上げを考えてきた。東スポ杯2歳S、
共同通信杯、
皐月賞を連勝した時の流れとよく似ている」と、馬が自信を回復したとみる。
ルメールにはJRA史上初の4週連続G1制覇の記録も懸かる。中間は乗っていないが、「いつも2、3着が多いけど、前走はいい勝ち方。ラスト150メートルの脚が良かった。東京コースはよく走っている。自信あります」と言う。人も馬も
モチベーションは
ピークといえそうだ。
提供:デイリースポーツ