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【安田記念】ビューティーオンリー11年ぶり外国馬Vへ「タフなマイル戦大丈夫」

デイリースポーツ
  • 2017年06月02日(金) 06時04分
 「安田記念・G1」(4日、東京)

 モーリスがターフを去った今なら勝機十分とみたか。短距離王国・香港から2頭の刺客が参戦。ビューティーオンリー、コンテントメントともに1日、東京競馬場で追い切られ、いずれも万全の態勢を整えた。06年ブリッシュラック以来、11年ぶり4頭目の外国馬Vを目指す。なお、枠順は2日に決定。馬券は3日に前日発売される。

 ビューティーオンリーのクルーズ師は1日、実に分かりやすい表現で自信のほどを披露した。「モーリスが引退してホッとしている。日本馬はこれから調べるが、互角に戦えると思う」。昨年のチャンピオンズマイルモーリスに完敗の4着。地元香港であきれるばかりの強さを見せつけられたからだ。

 追い切りは東京競馬場の芝コースで。向正面のゲートからダッシュ良く飛び出すと、間もなくトップスピードに乗った。その勢いのまま3角をターン。4角手前から徐々にスピードダウンし、直線は流す。馬も最後は肩の力を抜いて走っていた。

 明確なテーマを課した調教だ。師は「普段はレイジー(怠惰)な面がある。ゲートからダッシュさせ、その後500メートルに重点を置いた」と説明した。時計は7F89秒3-41秒2-16秒3だが、スタート後2F目から11秒2-10秒8-11秒9のハイラップを刻んだ。思惑通りの内容と言えるだろう。

 初来日で輸送後は体重が減った。が、師は「香港は暑いからレースを使うと20ポンドも減る馬がいる。この馬は減っても7〜10ポンド。来日後、環境に慣れるのが早かった。プロフェッショナルな馬で、食欲も旺盛だから体重を戻す方向にある」と回復力をたたえた。

 今回の舞台についても「東京の馬場は多少の雨ではびくともしない。硬いほどいい。安田記念はタフなマイル戦だが、1800メートルもこなせる馬だから大丈夫」と歓迎する。06年ブリッシュラックに続く自身V2へ、指揮官がイメージを膨らませたのは間違いない。

提供:デイリースポーツ

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