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【安田記念】サトノアラジンやっとG1初戴冠 大外から豪脚一閃!

デイリースポーツ
  • 2017年06月05日(月) 06時00分
 「安田記念・G1」(4日、東京)

 良血馬が6歳にしてようやく頂点にたどり着いた。7番人気サトノアラジンが、大外から力強く伸びてG1初戴冠。春のマイル王に輝いた。2着は昨年の覇者で8番人気のロゴタイプ。3着は3番人気のレッドファルクスが入った。1番人気のイスラボニータは8着に終わった。

 早くから期待され続けてきた良血馬が、6歳にしてようやく大きな勲章を手にした。7番人気サトノアラジンが大外から豪快に伸び、逃げ粘る昨年覇者を首差とらえてV。

 ゴール直後、川田は「馬体がかなり離れていたので。かわしたと思ったが…」と半信半疑だったが、すぐに場内のターフビジョンに大きく相棒が映し出されて勝利を確信。「やっとこの馬でG1を勝つことができました。デビュー時から能力の高いことは分かっていましたし、ホッとしているところです」と興奮気味に喜びをかみしめた。

 あくまでも自分の競馬スタイルに徹した。連覇を狙うロゴタイプが果敢に飛び出したが、それを全く気にすることなく中団からやや後方を追走。主戦が「リズム良く走らせた」と折り合いを重視した通り、道中はじっと脚をためて直線は大外へ。G1では善戦止まりだったこれまでのうっぷんを晴らすかのように、最後は上がり3F最速となる33秒5の鋭脚で栄冠をつかんだ。

 全姉は14年エリザベス女王杯を制したラキシス。池江師は「この馬でG1を勝てなかったら調教師失格だと思っていた」と目尻を下げる。「前走(京王杯SC9着)はスロー、道悪、内枠の三重苦。能力は落ちていないと確信していた。きょうは良馬場、外枠とうまくいった。最後は届くと信じていた」と胸を張った。前日の鳴尾記念ステイインシアトルで制し、土日重賞ジャックに成功。JRA・G1勝利数を18勝とし、父・池江泰郎元調教師の17勝を超えた。喜びはひとしおだろう。

 今後については未定だが、夏は休養に充て、秋からの復帰が濃厚。香港のメディアから海外遠征の質問が出たものの、師は終始冷静な口調で返した。「日本にはマイルCSという素晴らしいG1がありますからねぇ。いろいろな選択肢の中から、オーナーサイドと相談して決めたいです」。無論、この勝利だけでマイル界を完全制圧できたとは考えていない。新王者がこれから、どんなローテで力を誇示し、地位を固めていくのか。改めて注目が集まる。

提供:デイリースポーツ

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