「
マーメイドS・G3」(11日、阪神)
中距離で反撃だ。中山牝馬Sで重賞初Vを飾った
トーセンビクトリーは続く阪神牝馬Sでは6着と敗退。道悪も敗因の一つだろうが、距離が短く、
ヴィクトリアマイルを回避して、ここへと照準を合わせてきた。
「1600メートルは合いそうな感じじゃないね」と引き続き騎乗する
武豊は、前走を振り返る。岸本助手も「マイルじゃしんどいですね。脚がたまり切らない感じ。2000メートルくらいの方がいいと思う」と同様の見立てで、今回は“適距離”だ。
幸い、前走の反動もなく、調整は順調そのもの。5月31日の1週前追い切りでは、栗東CWで併走馬を突き放して、軽快な動きを見せた。「ちょっと重いかなと思っていたけど、ピリッとして良かったですね。これならという感じです」と岸本助手は精神面の成長も口にした。
母トゥザヴィクトリーは重賞初Vを狙い、1番人気で00年の
マーメイドSに出走したが、
フサイチエアデールにかわされて2着敗退した過去がある。あれから17年、母の無念を晴らし、さらなる飛躍の足掛かりにする。
提供:デイリースポーツ