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日本馬初の北米ダートG1勝利へ エピカリスが米三冠最終戦で歴史的偉業に挑戦

デイリースポーツ
  • 2017年06月06日(火) 11時00分
 歴史的偉業に挑む。6月10日(日本時間11日)に行われる米三冠最終戦・ベルモントS(ベルモントパーク・ダート2400メートル)に出走するエピカリス(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)。デビューから5戦4勝。日本国内で快進撃を続ける3歳世代の最強ダート馬だ。もし勝てば日本馬として初の北米ダートG1制覇となる。

 初海外遠征となった前走のUAEダービーでは、逃げ切り寸前のところを地元のサンダースノーに差されて2着惜敗。手綱を取ったルメールは「すごく頑張った。勝ち馬はドバイの馬でアドバンテージもあったが、強かった」と悔しがる。ただ5戦目にして初黒星を喫したとはいえ、その実力が世界レベルにあることは十分にアピールできた。

 4日現在、海外ブックメーカーによっては米三冠で2→4着のルッキンアットリーと並ぶ2番人気タイに推されており、いかに現地でも実力を高く評価されているのかが分かる。ちなみに1番人気は昨年のBCジュベナイル勝ち馬クラシックエンパイア。ここまで行われた米2冠を皆勤して4→2着と、世代上位の実力を示している。ケンタッキーダービーオールウェイズドリーミング、プリークネスSを制したクラウドコンピューティングは出走回避の見込みということもあり、やはりこの馬が最大のライバルになりそうだ。

 昨年8月デビューから現在まで、約10カ月の約半分を福島県のノーザンファーム天栄で過ごしていたというエピカリス。同牧場の木實谷雄太場長は今回の米国遠征に期待を寄せる。「ドバイ遠征後の着地検疫を含めて1カ月半ほど牧場で調整していましたが、順調に疲れも回復し、また競馬に向けてしっかりトレーニングを積むことができました。機材トラブルで出発が遅れたものの、輸送自体はスムーズにこなして無事に着いたと報告を受けているので、いい状態でレースに臨めるのではないでしょうか。去年の北海道2歳優駿を素晴らしいパフォーマンスで勝った時から、ある程度ベルモントSへの挑戦を視野に入れながらここまでやってきたので、使うからには新たな歴史を刻んでほしいですね」。

 先人が道を切り開いた。ベルモントSに出走寸前までこぎつけながら、直前のアクシデントで無念の回避となったカジノドライヴ(08年)。米三冠に皆勤して9→5→3着と健闘した昨年のラニ。今までのチャレンジは無駄ではないはずだ。日本馬にとって難攻不落と言われてきた砂の本場・米国ダートG1だが、今回は快挙達成の可能性は十分とみている。日本でもベルモントSの馬券を発売するとのことなので、エピカリスの単勝馬券を買って、しっかりと応援したい。(デイリースポーツ・刀根善郎)

提供:デイリースポーツ

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