昨年12月11日、12日に出走した競走馬3頭から禁止薬物ニコチンが検出された事案について、岩手県競馬組合は
地方競馬全国協会と協議を重ねながら検討してきた結果、下記のとおり対応したことを発表した。
【本事案に係る対応】
(1) 水沢警察署の捜査結果において「競馬法違反としては立件できない」とされるとともに、ニコチンを摂取する環境が多々あり原因の特定は困難である等の指摘があったこと等から、禁止薬物陽性馬3頭の調教師3名に対する行政処分を行わない。
(2017年6月6日に開催した岩手県競馬組合処分委員会において決定)
(2) 禁止薬物陽性馬として認定した3頭に対し既に行った措置(事後失格による着順の変更・賞金の返還等)の取消を行う。また、着順の変更により、着順が下がる馬(合計15頭)に対しては、賞金の返還を求めない。
(3) 水沢警察署から競馬組合に対して、喫煙管理や検体採取業務等の改善要請があったこと等を踏まえ、競馬組合の関係職員2名(常勤副管理者ほか1名)に対し、口頭厳重注意とした。
【再発防止に向けての取組】
(1) 喫煙管理の徹底を図るため、平成28年12月に、担当職員及び厩舎関係者への訓示会の実施、業務地区及び厩舎地区における喫煙指定場所の厳格化・遵守の徹底、喫煙者のたばこの持ち歩きの禁止等を行った。
(2) 検体採取業務の改善を図るため、平成29年1月から2月にかけて、担当職員及び厩舎関係者に対し、競走馬理化学研究所の職員を講師とする研修会の実施、検尿の手順の見直し、必要な資機材等の整備等を行った。
【禁止薬物陽性馬として認定した3頭の概要】
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コスモジョイジョイ(牡4、岩手・
吉田司厩舎)
2016年12月11日の水沢11Rに出走して1着
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ヴィグラスムーヴ(牡3、岩手・
千葉幸喜厩舎)
2016年12月12日の水沢2Rに出走して1着
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スズヨローズ(牝4、岩手・
石川栄厩舎)
2016年12月12日の水沢4Rに出走して1着
※馬齢は事案発生時の年齢。
(岩手県競馬組合のリリースより)