「
マーメイドS・G3」(11日、阪神)
力を信じて早めに動いた。道中、4番手から4コーナーで先頭。外から
クインズミラーグロと
キンショーユキヒメ、内からは
アースライズが襲いかかる。ハンデ戦らしいゴール前の激しい叩き合いを制したのは3番人気の
マキシマムドパリだった。
「力は上だと思っていたので強気に乗りました。馬場も思っていたより悪化しなかったので、力に任せて行きました」と藤岡佑の笑みがはじけた。自身、13年1月の根岸S(
メイショウマシュウ)以来、実に4年5カ月ぶりとなる久々の重賞V。思い描いていた通りの会心の騎乗だ。
マキシマムドパリにとっても暗雲を振り払いたい一戦だった。今年1月の
愛知杯で重賞初Vも、前走の
大阪城Sでまさかの13着大敗。加えて捻挫のアク
シデントにも見舞われた。「前走後に休ませたことで体調は良くなっていたね。昨年の夏に乗ってこの馬のことは分かってくれていたし、その時に話していた通りの騎乗をしてくれた」と松元師は鞍上をたたえる。
2つ目のタイトルを得た
マキシマムドパリ。「次はクイーンS(7月30日・札幌)に向かうつもりですが、
函館記念(7月16日・函館)も登録する予定。体調に合わせて判断します。秋は
エリザベス女王杯(11月12日・京都)を狙いたいですから」と指揮官はプランを練る。仁川で自信を回復させた芦毛の5歳牝馬。秋に大輪の花を咲かせるべく、北の大地へと向かう。
提供:デイリースポーツ