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回り道の末…ライバルに雪辱を果たしたサトノアラジン

デイリースポーツ
  • 2017年06月13日(火) 11時00分
 ようやく全てが実った瞬間だった。今月4日の安田記念を制したサトノアラジン。デビューから25戦を要し、念願のG1初タイトルを手にした。11年の当歳セレクトセールで1億3000万円(税抜き)もの値が付き、14年エリザベス女王杯を制したラキシスを全姉に持つ良血馬が、回り道をしながらも悲願を達成した。

 13年に新潟で新馬戦をV。続く東スポ杯2歳Sでは5着に敗れた。1分45秒9のコースレコードでVを決めたのはのちの皐月賞イスラボニータ。両者が初めて対戦したレースはイスラボニータに軍配が上がった。14年に入って迎えた共同通信杯でもイスラボニータが勝利し、サトノアラジンは3着という結果に終わった。

 その後、両者は別路線を歩みながらも、15年のマイルCSで再び顔を合わせる。前哨戦の富士Sで2着だったサトノアラジンイスラボニータの3着に次ぐ4着。ここでも先着を果たせずに終わった。だが、サトノアラジンは16年京王杯SCで重賞初V。続く安田記念では、初めてイスラボニータに先着したが、自身の着順は4着と決して満足のいく結果ではなかった。

 「前哨戦を気持ち良く勝ち過ぎて、本番で運がないパターンだった」と話すのが、サトノアラジンを担当する山元助手だ。展開、枠順、加えてサトノアラジンの場合は「天気」が自身のレースを大きく左右する。「今回は逆でしたね」と話す通り、今年の安田記念はその要素全てがサトノアラジンに味方をした。そして、これまでのうっぷんを晴らすかのように、絶好の良馬場で能力を出し切れたと言っていいだろう。

 G1初制覇を決めた翌日、山元助手の口から出た言葉が印象に残っている。「ずっとイスラボニータにコテンパンにされていたけど、やっとひっくり返せた」。サトノアラジンイスラボニータの戦いが、これからもマイル戦線を盛り上げてくれるに違いない。(デイリースポーツ・向 亮祐)

提供:デイリースポーツ

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