川崎競馬場(天候:晴 馬場:重)で行われたダート
グレード競走の第53回
関東オークス(第11競走・JpnII・3歳牝馬・ダート2100m・1着賞金3200万円)は13頭が出走した。
好スタートを切った川崎の
アップトゥユーが先手を取り、船橋の
イントゥゾーンが2番手となり、3番手に3番人気の
JRAの
アンジュデジール、その後ろに1番人気の
JRAの
クイーンマンボが続いた。2番人気の
JRAの
サクレエクスプレスと4番人気の
JRAの
アポロユッキーの2頭が出遅れて後ろからの競馬となった。
1周目の4コーナーを回ってスタンド前では
クイーンマンボが3番手に上がり、内を追走する大井の
ステップオブダンスが4番手となり、
アンジュデジールが5番手となって2周目に入った。2度目の3コーナーで
クイーンマンボが先に動いて前の2頭を交わして先頭に立ち、
アンジュデジールも差をつめて2番手になって最後の直線に向いた。
クイーンマンボは差をつめようとする
アンジュデジールをゴール前で突き放し、4馬身の差をつけて優勝。勝ちタイムは2分19秒0。勝利騎手は
JRAの
クリストフ・ルメール。
ステップオブダンスが3馬身差の3着となり、それから4馬身遅れて
アポロユッキーが4着で5着が逃げた
アップトゥユー。
サクレエクスプレスは見せ場なく6着に終わった。
クイーンマンボは、
JRA栗東・角居勝彦厩舎の牝3歳青毛馬。
父マンハッタンカフェ、
母スズカエルマンボ(母の
父シンボリクリスエス)という血統で、今回で重賞初制覇をはたして通算成績は5戦3勝(
中央競馬では3戦2勝)となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
クイーンマンボ クリストフ・ルメール騎手
「前走を見て、いい位置からいい伸びをしていると思いました。
リラックスしていて、最後のコーナーでも、パワーが残っていました。2100メートルはちょうどいいです。今回はいい流れになりました」
前川和也調教助手
「まだ若い女の子ですが、頑張ってくれました。前走のあと、放牧でリフレッシュさせました。(放牧明け)初戦にしては元気がありました。輸送は大人しいですし、動じないです。女の子同士ですが、距離は大丈夫です。まだ幼い部分や、課題は多くあります。かわいい女の子を応援してあげてください。この後は放牧に出すつもりです」
6着
サクレエクスプレス 武豊騎手「ゲートで落ち着きがありませんでした。スタートがすべてです。いい走りをするのですが、気性が難しいです。残念です」
(取材:山本直&小屋敷彰吾)
ラジオNIKKEI