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サトノクラウン堀師「メンタルが大きな鍵」/宝塚記念共同会見

  • 2017年06月21日(水) 18時00分
 宝塚記念(6月25日・GI・阪神芝2200m)に出走するサトノクラウン(牡5・美浦・堀宣行)を管理する堀調教師の共同記者会見が行われた。

(前走の大阪杯・GI・6着を振り返って)
「最終追い切り直後や翌日を含めて、非常に良い状態だなと思っていましたが、結果的には追い切りがピークになってしまいました。渋滞によって輸送に時間がかかったという誤算はありましたし、当日パドックから返し馬までの状況が非常に覇気がなくて、残念な結果になってしまいました。なかなか難しい面が依然としてあるなという印象です」

(レース後は?)
「レース前の状態を含めて体調は落ちているという状況でしたので、ノーザンファームしがらきに一旦放牧に出して立て直しを図りました」

(前走からここまで2か月あまり、どのような調整過程を?)
「しがらきの方で軽めの調整で体調を戻して、トレセンには約1か月前に入厩しました。体調が戻らなければ目標を後倒しにしようかという中で、完全ではないけれどもギリギリ戻ったという牧場の判断でした。トレセンではなかなか思うようにいかないところも多々あったのですが、順調に休まず調整を進めてきていますし、態勢を整えてきたという印象です」

(今朝の追い切りは単走だったが?)
「暑い時期は動きがかったるくなって、気性も悪い方に向きがちな馬なので、調教の量としてはフィジカル的にはあまり動かしたくないと考えました。ただしっかり気持ちを乗せておきたいので、今日はそのあたりが難しい追い切りだったと思います」

(追い切りを終えた後の馬の様子は?)
「量的には良かったと思うのですけど、終いは気を抜いていて、本気で走っていないという印象でした。ただ暑い時期なのでフレッシュでいきたいという方向性としては良いとは思いますので、あと気を抜いて本気で走っていないというあたりをどう補っていくか、思案の途中ですね」

(レースで本気を出してほしい?)
「そうですね、この後いろいろな要素がありますし、フィジカルよりメンタル、これがこの馬が走るかどうかという大きな鍵だと思いますので、そこを整えていきたいと思います」

(昨年の宝塚記念は6着だったが、今年はリベンジを?)
「暑い時期が苦手ということと、輸送が京都の時と違う結果が出ていますので、この2つへの対応がキーポイントだと思います。今年の関東は、非常に過ごしやすい気候が続いているのが幸いしています。ただ関西の方は、気温を見ると非常に暑いと思いますので、輸送も含めてそこら辺への対応がこれからやっていくことだと思っています。

 去年は香港(クイーンエリザベスII世C・GI・12着)の後ということで体調的にもフレッシュさを欠いていましたし、暑さもありました。そういった意味では、去年より元気な状態で向かえそうだと考えています」

(馬場状態については?)
「馬場状態、ペース、流れなど、そういった細かい要素が結果を左右すると思います。コース適性云々よりもそちらの方が重要だと考えていますので、そのあたりもしっかり見極めて能力を発揮させられるよう努めていきたいです」

(2000mよりも、2200m、2400mでしっかり勝っているというイメージがあるが?)
「ジョッキーは、この馬のリズムとしては2400くらいの方が乗りやすいだろうと言っています。気性の難しさや体のこなしなども含めて、対応できる状態であれば2000mも大丈夫だと思うのですが、工夫が必要な距離になってくるでしょう。まだまだ馬自身が充実していないというか、いろいろな状況に対応し切れていないので、結果として出ていると思いますが、今後そのようなウィークポイントがなくなっていけば、2000mには対応できると思っています」

(大変強いキタサンブラックが出走するが、意識はしている?)
サトノクラウンの場合は、成績にムラがあることをとっても自分との闘いという意味合いが他の馬たちより大きいと思いますので、まずはそこですね。個人的には良い状態で能力を発揮できれば、負かすこともできるのではないかと思っております」

(大阪杯時の経験をもとに、何か対策は?)
「いくつか考えはありますが、まずは今日追い切った後の馬の状態を含めてその辺を精査して、明日の投票時までに決めたいと思います」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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