無事是名馬。今年が5回目の
宝塚記念挑戦となる
ヒットザターゲット(牡9歳、栗東・加藤敬)は現在、JRA重賞に35戦連続で出走しており、連続JRA重賞出走のJRA記録を更新中。「2歳の終わりごろに肩を痛めたぐらいで、ケガらしいケガはない。本当にタフな馬」と清生助手は感心しきりだ。
積み上げてきた重賞タイトルは“4”。過去の戦績をさかのぼると、安藤勝己、佐藤哲三、
中舘英二、藤田伸二といった名もあり、“古豪”という表現がピッタリだ。「北は札幌から南は小倉まで。全競馬場に連れて行ってもらった。古馬中距離のG1で出ていないのは、今年昇格した
大阪杯だけ。本当に頭が下がる思い」と言って愛馬の鼻面をなでた。
宝塚記念は14年4着が最高着順。「15年に出ていれば…という思いもあるが、あの年は
札幌記念(2着)を目標にしていたから。今回は初めてブリンカーを装着。行きっぷりは良くなっているので、効果が出れば」。衰え知らずの古豪がキャリアハイを目指す。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ