6月25日に行われる第58回
宝塚記念。主役はもちろん、2年連続ファン投票1位で選出、前走の
天皇賞・春では3分12秒5という日本レコードタイムを更新した
キタサンブラックにほかならない。人気実力ともに現役最強の地位を築き上げた同馬の強さについて、キャスターの草野仁氏を直撃した。
――
キタサンブラックの強さについて
「
キタサンブラックがダービーで14着と大敗した時、母の父がス
プリンターの
サクラバクシンオーなのだから致し方ないのだろうと思ったものである。然しその次のGIレース、とても無理かと思った
菊花賞で
リアルスティールの追撃を退けてGI初制覇を飾った時、ダービーの敗戦は母の父の影響ではなかった事が明らかになった。そしてその後、レース経験を積む度にその先行力は安定感を増し、力強さを感じさせる存在に成って行った。競走馬として着実に成長して来たことは間違いない」
――過去の名馬と比べて
「去年の
有馬記念で、一年振りにパドックで見た
キタサンブラックの姿に驚かされた。今迄のキタサンとは一枚も二枚も
ランクアップした競走馬としての極致に辿り着いた馬の姿がそこにあったのだ。このレベルの馬体を見たことは殆どない。競走馬として完成形に近付いているのではないかと感じたのである。この時は
サトノダイヤモンドの差しに屈したが私の印象は変わらない。そしてその後の
大阪杯、天皇賞春の強さは首肯(ウナヅ)けるものだ。少なくともキタサンが国内で闘い続ける限り、この強さは揺るがないのではないだろうか」
ブエナビスタ、
レイデオロに出資していた芸能界屈指の相馬眼を持つ草野仁氏も絶賛する
キタサンブラック。果たして
宝塚記念は大本命での決着となるのか、それとも大波乱となるのか。発走は6月25日(日)15時40分。
井内利彰氏、トキタ
ショウケイ氏による
キタサンブラックの見解は
こちら。