昨年の
朝日杯FS(GI)の勝ち馬・
サトノアレス(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が、2日に函館で開催される
巴賞(OP)に出走を予定している。
GI馬にも関わらず背負う斤量が54キロで、実績から見るとかなり軽い印象。一方、トップの斤量を背負うのは“重賞未勝利馬”の
スーパームーン(牡8、美浦・
藤沢和雄厩舎)で57キロ。斤量差は3キロ差もある。
なぜここまで軽い斤量になるのか。そこには
JRAが月ごとに細かく設定している3歳馬と古馬との負担重量が関係している。
6月1週目から3歳馬と古馬の混合戦が始まっているが、3歳馬は古馬に比べ、6月のオープンクラスでは1000m〜2200m未満で4キロ、2200m以上は5キロの斤量が軽減される。仮に先日の
宝塚記念(GI)に3歳牡馬が出走していた場合、斤量は5キロマイナスになるので53キロだった。
巴賞が行われる7月は、1600m〜2200m未満のオープンクラスにおいて4キロ斤量が軽減。それに加え、
巴賞の別定条件は3歳52キロ(牝馬は2キロ減)、4歳以上56キロ(牝馬は2キロ減)、収得賞金1600万を超えている馬は1200万円ごとに1キロ増、という条件。
サトノアレスの収得賞金は4400万円なため、それを
巴賞の別定条件に当てはめると2キロ増で、今回の斤量は54キロ。
スーパームーンは収得賞金は3700万円のため、1キロ増の57キロとなり、3キロ差の斤量となるわけだ。
また
巴賞にGI馬が出走すること自体も異例で、1986年以降でみると1990年の
ラッキーゲラン以来、27年振り。鞍上の
ルメール騎手も今週末がキャリア初の函館騎乗となり、その点も注目だ。