初勝利のチャンスが巡ってきた。今年3月に新規開業した
青木孝文調教師(35)=美浦。先週までの時点で7回の2着はあるものの、いまだ白星はない。それでも師は前向きだ。「ウチのスタッフを褒めてやってください。頑張ってますよ」と従業員をねぎらう。7回の2着全てが人気よりも上。うち4頭が2桁人気の馬で、中にはブービー人気だった馬もいる。いつ勝ってもおかしくない状況下だ。
そんな青木師に勝機到来。今週は粒ぞろいの馬がそろっている。中でも期待しているのは土曜福島5R(新馬)の
ヴーディーズピアスと土曜函館6R(3歳未勝利)の
タイセイレイザー。「
ヴーディーズピアスの育成先のビッグレッドファーム真歌は、僕が勤めていた牧場でもありますからね。牧場との連携がスムーズに取れて、うまく調整ができました。走る馬ですよ。レイザーは2着が2回続いていますから」と力を込める。開業時に掲げたモットーは“最大多数の最大幸福”。今週末、青木厩舎に最大幸福が訪れそうだ。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ