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【ラジオN賞】セダブリランテスも父も鞍上も重賞初V 石川「ようやく勝てた」

デイリースポーツ
  • 2017年07月03日(月) 06時09分
 「ラジオNIKKEI賞・G3」(2日、福島)

 新星の誕生だ!2番人気のセダブリランテスが好位から力強い末脚を繰り出しV。デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇を決めた。手綱を取った石川もデビュー4年目、56回目の挑戦でうれしい初タイトルをゲット。16年連続で春のG1不出走馬が勝利した。2着に逃げた8番人気のウインガナドル、3着には最後方から9番人気のロードリベラルが突っ込んだ。トップハンデの1番人気サトノクロニクルは、直線伸びを欠いて6着に敗れた。

 巡ってきた好機は逃すまい。スタートから促し、セダブリランテスを3番手へと導いた石川。積極的な騎乗が人馬ともに初となる重賞勝ちを引き寄せた。昨年はこのレースで2着(ダイワドレッサー)だっただけに、「ようやく重賞を勝てて良かった」と、4年目を迎えた21歳は満面の笑みを浮かべた。

 危うい場面は3〜4コーナーの中間だけ。早々に鞍上の手が動いたが、それもコーナーを回るまで。馬が行く気になり、残り200メートル過ぎで逃げたウインガナドルをとらえると、待ち望んでいた初重賞Vのゴールへ飛び込んだ。

 「大型馬だけど、器用さがあるので、自信を持って前に行けた」と石川。ゴール前は接戦にも見えたが、「前走の新潟でしぶとい脚を使っていたので、大丈夫だと思っていた」と、パートナーへの全幅の信頼が勝利へとつながった。

 これで3戦全勝。父ディープブリランテにも初のタイトルをプレゼントだ。昨年12月の新馬戦V後に骨折が判明。春のクラシックは棒に振ったが、前走で休み明けと初芝をあっさりクリア。まだ底を見せていない愛馬に、「もっともっと良くなる馬。楽しみですよ」と手塚師の期待も膨らむばかりだ。

 秋の大舞台も視野に入れながら、この後は放牧休養の予定。トレーナーが「距離は2000メートルまでは大丈夫だし、融通が効きそう」と言えば、石川は「無敗だし、先のある馬。この馬と一緒に頑張っていきたい」ときっぱり。さわやかな笑顔でみちのくの競馬ファンに飛躍を誓った。

提供:デイリースポーツ

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