「
七夕賞・G3」(9日・福島)
昨年の
ラジオNIKKEI賞の覇者で福島コースと相性の良さを誇っている
ゼーヴィントが、2つ目の重賞制覇を狙う。
ディープインパクト産駒の素質馬。重賞は4戦して1勝2着3回と好成績を収めている。
1週前追い切りは3日、美浦Wで意欲的な併せ馬。最後は一杯に追って6F79秒3-37秒9-12秒7の時計を記録した。木村師は「動きはまだ重いかな」と追い切り内容を評価。急ピッチに調整を進めているものの、まだ本物の域には達していない。「来週、追って良くなってくれれば」と現状を伝える。良化の余地を残すものの、今回のメンバーでは一枚上の存在。無視はできない。
体質面に関しては良化が見込める。これまでは素質だけで走ってきた。そのため、レースを使うと弱いところが出て、連戦が利かなかった。今回の休養も体の
バランスが崩れたことで脚部不安を発症した。そこでこの休養期間にツメを伸ばし、
バランスを取れるように心がけた。それが功を奏し、休養前よりもしっかり走れるようになった。
「トップホースと戦っていないのでなんとも言えないが、体がしっかりすれば大きいところも狙える馬だと思っている」と師は前を見据える。重賞初Vを達成した地で、未完の大器が秋に向けて第一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ