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スターリーステージなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年07月13日(木) 13時00分
 久しぶりに雨が降っていない状況での追い切りとなった栗東トレセン。ただし、雨自体はしっかり降っている。短時間に集中的に降っており、一瞬にして水たまりができるくらいの雨量。ただ、陽が差す時間帯も多いだけに、馬場自体はしっかりと乾いている印象を受ける。

 調教時間は5時から9時だが、蒸し暑さはかなり厳しいものがある。追い切りを終えた馬、特に後半の時間帯になると、全身がびっしょりになるくらい発汗する馬も多い。発汗自体は悪いことではないが、レースに向かうにあたって、疲労を残さないようにするため、陣営もいろんな工夫をしなくてはいけない時期。やはりレース直前の状態も気になるところ。

【坂路/4F51.9秒】
 12日。一番時計はオーロラポラリス(栗東・沖芳夫厩舎)の4F50.4秒。4F51秒を切ってきたのがこの1頭だけというのは先週と同じ。ただ4F51秒台は先週の倍となる14頭いて、先週よりも時計が出やすい馬場状態であることは間違いない。

 13日。一番時計はマッカートニー(栗東・梅田智之厩舎)の4F50.6秒。これに続く、4F51秒台の頭数は前日よりも少ないが、これは全体的な追い切り頭数が少ないことが関係している。馬場状態が変わったというわけではない。

 時計は目立たないが、動きが素晴らしかったのは、2歳新馬スターリーステージ(栗東・音無秀孝厩舎)。POGでも注目を集めているミッキーアイルの全妹が、アンチェインと併せ馬を行った。残り2F地点で追い出されると、ミッキーアイルによく似たフットワークで駆け上がり、相手を置き去りにして先着ゴール。

 時計は4F55.7〜3F40.5〜2F26.1〜1F12.8秒。担当者であり、追い切りにも騎乗した平井裕介調教助手は「明日(14日)、ノーザンFしがらきへ放牧に出す予定ですが、その前にどのくらい動けるか、感触を確かめるために追い切りました。まだ走れないかなと思っていましたが、やっぱり動きますね」とのこと。

 先週6日の馬場差は「+0.3秒」。今週は全体的な時計の出方を見ても、ごく標準的な走りやすい馬場。よって、今週の馬場差は12日、13日とも『±0.0秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 12日、13日の2日間の追い切りをトータルで見て、馬場をどの程度にするか。これが非常に難しくて、12日の朝一番は騎乗者が馬場状態が悪いと想定したのか、6F標識での入りを遅くして、全体時計が遅くなっているケースがほとんど。逆に12日の調教時間後半は陽が差したこともあり、テンからある程度飛ばしていって、最後まで止まっていないというケースがほとんど。

 13日は朝一番から時計が出ていたし、2歳新馬の追い切りでも6F82秒台を何頭か確認している。追い切りの騎乗者の話では「思ったよりも状態は悪くない」ということなので、この言葉も裏付けのひとつとして、馬場差を検討した。

 先週6日の馬場差は「+0.6秒」。6Fや5Fで時計を確認すると、基準時計より遅い数字が目立つものの、3F時計の数字を見ると結構速い。やはり馬場で時計が遅くなっているというよりも、前半控えていることが遅い時計の要因。よって、馬場差は12日、13日ともに『±0.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は12日に田所秀孝厩舎の併せ馬のみ。5F時計は遅くなかったが、終いが止まり気味だったのは、馬場状態が悪いからだろう。見た目にも芝の塊が飛んでいて、緩さもある馬場状態だった。よって馬場差は先週と同じ『+2.0秒』で12日、13日ともに記録している。

 ポリトラック馬場は追い切り頭数がかなり少なくなった。やはり時計が出すぎるという状況を嫌う陣営も出ているのだろう。ただ、今週は時計の出方もかなり落ち着いてきた印象を受ける。馬場差は12日、13日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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