日本競馬悲願の
凱旋門賞制覇へ-。夢を背負って渡仏する
サトノダイヤモンドに、頼もしいパートナーが加わる。
田中博康技術調教師(31)=美浦=は10日から栗東トレセンで調教を手伝い、19日にフランスへ出国する予定だ。「早い段階に池江先生からオファーを頂きました。うれしかったですね」と責任感をかみしめつつ、静かに笑顔を浮かべた。
調教を行う
シャンティイの森は、広大かつ複雑。記者も14年の出張でそのスケールに圧倒され、同時に迷子となった記憶がある。騎手時代に長期滞在するなど、関係者屈指のフランス通として知られる彼の存在は必ずしや大きな武器となるだろう。
「“
キングジョージ”を勝ったエネイブルは、走る欧州の馬という感じ。個人的にフォームや馬体が好きな
アルマンゾルも強いですよね」と冷静にラ
イバル陣を分析したが、「それでも
サトノダイヤモンドならやってくれるはず」ときっぱり。キーマンとして、大いにその豊富な経験を生かしてほしい。(デイリースポーツ・豊島俊介)
提供:デイリースポーツ