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【小倉記念】タツゴウゲキ重賞初V 秋山、代打で絶妙エスコート

デイリースポーツ
  • 2017年08月07日(月) 06時00分
 「小倉記念・G3」(6日、小倉)

 急きょの乗り代わりとなった秋山の、まさに絶妙なエスコートが光った。4番人気のタツゴウゲキが、叩き合いを鼻差制して重賞初制覇。今後については未定だが、タイトル奪取で視野が大きく広がった。2着は2番人気のサンマルティンで、鞍上・戸崎圭のJRA全10場重賞制覇はお預けに。3着は6番人気のフェルメッツァが入った。なお、1番人気のストロングタイタンは8着に沈んだ。

 仕事人の手綱さばきが真夏の小倉を魅了した。4番人気のタツゴウゲキが、直線での一騎打ちを鼻差制して重賞初制覇。「2着馬が先に抜け出したけど、届いて良かった。何とか勝ててホッとしています」。秋山が安どの表情を浮かべた。

 M・デムーロの落馬負傷により、急きょ決まった代打騎乗だった。道中は好位の3番手を追走。ロスのない立ち回りで4角に向き、直線は最内へ。先に抜けた戸崎圭騎乗のサンマルティンに馬体を併せ、息をのむ直線の叩き合いをわずか鼻差で制した。「まだまだジョッキーを続けられそうで良かったです(笑)。いつも戸崎君に負けているので“またか”と思ったけど」と自虐を交えつつ、昨年のシリウスS(マスクゾロ)以来の重賞美酒に酔いしれた。

 見届けた鮫島師も「うまくレースを運んでくれた」と鞍上に最敬礼。「ハンデ52キロだったし、彼の場合、ああいう馬には合いそうだなと思ってね」と秋山に騎乗を託した理由を挙げた。「こういうレースができるのがこの馬の強み。目いっぱいに自分の能力を出す馬だから」と愛馬の走りっぷりをたたえた。

 次走は様子を見ながらだが、サマー2000シリーズ第5戦・新潟記念(9月3日・新潟)も含めて選択肢がグッと広がった。「七夕賞からまた良くなっている。やや“本格化”してきたかな」と指揮官。ベテランの絶妙なエスコートで初のタイトルを手にした5歳馬が、今後も“剛撃”の馬名よろしくパワフルに突き進む。

提供:デイリースポーツ

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