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ダート界の超上がり馬ジンソク こんなに強いのに木原師には不安が…/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2017年08月09日(水) 19時30分
 今週の注目馬といえば、GIIIエルムS(13日=札幌ダ1700メートル)に出走するテイエムジンソクだろう。

 東大路S(1600万下)から目下3連勝中という勢いもさることながら、前走のマリーンSが0秒8差の楽勝というビッグインパクト。ライバルと目される有力馬の某担当キュウ務員は「あんな競馬をされたら他は何もできない。まともなら今回もあの馬に勝たれてしまう」とレース前から、あきらめの境地に入っているほどだ。

「(短期間で)“これだけ変わるものなのか”って感じ。まあ、小回り、滞在…いろいろなことがすべていい方に向いているんだろうね。なんというか、馬が自信を持って競馬をしているもの」とは管理する木原調教師の弁。ただし、気になることもあるようで「他の馬に比べると線が細く見えるんだよね。ダートで重賞を勝つような馬は、もっとボリュームのある体をしているような…。そのあたりが今回のメンバーに入ってどうなのかな」。

 確かにダート路線の一流馬は大抵パワフルな馬体をしており、500キロ超を誇る馬が当たり前。バリバリの砂重賞戦線の中に入ると、テイエムジンソクの492キロ(前走時)の馬体はやや細身に映る。もっとも、関係者の中には「馬格=能力」の声はそう多くはなく、そこに「因果関係は認められない」との声の方がむしろ多い。

 中央、地方合わせてダートGIを10勝した名馬ホッコータルマエを担当していた西浦キュウ舎の相良助手は「人間が中年になってから体格が良くなるのと同じで、馬にとっても本当に幅が出てくるのは年を取ってから。それが必ずしも競走能力と結びつくわけじゃないんだよ。ホッコータルマエにしても馬体だけで言えば、一番良かったのは現役最後のころだった。馬体に幅がなくても、筋肉質で高い能力を持った馬はいるし、線が細くてもダートGIを勝っている馬は何頭もいる。結局は個々の問題で、そこまで気にすることもないと思うんだけどね」。

“砂の猛者”を育て上げた関係者は、テイエムジンソクのダート重賞タイトル奪取に、ノープロブレムのジャッジを下している。

 果たして木原調教師の不安は的中するのか、杞憂に終わるのか。坂路野郎も後者の結末になると思っているが…。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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