「エルムS・G3」(13日、札幌)
破竹の4連勝で重賞タイトルを手にするか。
テイエムジンソクが9日、札幌ダートで躍動。抜群のフットワークで好ムードを漂わせた。最高潮の出来で迎える一戦。きっちり期待に応えたいところだ。
4連勝で重賞初勝利を狙う
テイエムジンソクが、札幌ダートで豪快な最終追い切りを披露した。形式上は単走となるが、向正面から4、5馬身前方の僚馬を目標にぐんぐんとスピードアップ。直線ではムチが入ると反応良くしまいを伸ばし、5F65秒9-37秒6-12秒3をマークした。
手綱を取った武英技術調教師は、「気性的にうるさいところがあるので、前に馬を置く形となりました。最後は一杯に追いましたが、とてもいい動きでしたね。これだけやれるのは状態が良ければこそです。前走よりもいいですよ」と満面の笑みを浮かべた。
戦績が示す通り充実一途だ。5月に準オープンを突破すると、その後も函館でオープン特別を2連勝。2、3走前は後続に4馬身差、前走は5馬身差と、いずれも圧巻の内容だった。惜敗続きでフラストレーションがたまったのは過去の話。最高潮の仕上がりで重賞に挑むことになった。
同師が「気性面での成長が大きい。レースでどんな競馬でもできますからね」と言えば、担当の吉永厩務員も「まだやんちゃですが、レースで力を出せるようになりました」と満足げ。追い切り後には、パドックを周回するなど入念なスクーリングを行い、盤石の態勢を整えた。重賞初勝利の期待に一発回答で応えるつもりだ。
提供:デイリースポーツ