「
関屋記念・G3」(13日、新潟)
中京記念覇者
ウインガニオンは9日、単走ながらしっかりとしたフットワークで登坂し、好調キープを示した。目下3連勝中。勢いに乗ってサマーマイルシリーズ制覇といく。
狙うはチャンピオンの座のみだ。目下3連勝中の
ウインガニオンは栗東坂路を単走追い。しっかりとした脚さばきで4F54秒8-38秒5-12秒5をマークした。間隔を考慮し、前走後では初めて時計を出した格好だが、出来の良さは疑うべくもない。西園師は「中2週だし、これでいいかな。しっかり上がってきているし、順調に来ているよ」と納得の表情を浮かべた。
“ハナを切ってこそ”というイメージの馬だが、前走の
中京記念は離れた2番手追走からきっちりと結果を残した。今回の戦法を尋ねると、師は「一番成績が出ているのは、ハナに行ったときだから。行かせたい」と改めて積極策を宣言。「引きつけられると、追いかけて掛かってしまうからね」と同型を封じて風を切る構えだ。
昨年も夏場に3連勝をマーク。前走Vで6〜8月の通算成績を8戦7勝とした。「発汗して代謝が良くなるのが好調の要因。毛ヅヤもいいしね」と分析し、「走りながら体が増えているし、力をつけているのかな」と成長ぶりに、頼もしげな笑みを見せる。
勝てばサマーマイルシリーズチャンピオンが決定する一戦。「
京成杯AHは使わないから、これで休ませるつもり。やれることはやったし、あとはどういう展開になるかだね」と指揮官は力を込めた。真夏の新潟で繰り広げる逃走劇。その先には王者の二文字が待っている。
提供:デイリースポーツ