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オーロスターキスなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2017年08月10日(木) 12時30分
 今週は台風5号の影響を受けた日本列島。栗東では7日が雨。かなりの降水量となり、8日の馬場状態を見ていても、ウッドチップ馬場はたっぷりと水分を含んでいる印象を受けた。

 しかし、9日の追い切り時にはさほど影響がなかった。それまで好天が続いていたことで、ウッドチップが乾いていたことが要因なのかも知れないが、数日降り続くような雨でなかったことも馬場に与えた影響が少なかった要因だろう。

【坂路/4F51.9秒】
 9日。一番時計は4F50.2秒のレッドアヴァンセ(栗東・音無秀孝厩舎)。4F50秒台はこの馬を含めて10頭。時計の出やすい馬場状態であることは間違いないが、夏場だからこそ動くことができるというタイプがいるのも間違いない。関屋記念を予定しているダノンリバティ(栗東・音無秀孝厩舎)は余力十分に、4F50.8秒をマークしているが、この時季こそ動ける馬。

 北九州記念(8月20日・小倉芝1200m)の出走を予定しているオウノミチ(栗東・佐々木晶三厩舎)は4F51.6秒。近走は不振が続いているが、暑い季節は得意な馬だし、この追い切りをきっかけに調子が上向いてくる可能性は十分にある。

 10日。一番時計は4F50.6秒のトーホウビスカヤ(栗東・川村禎彦厩舎)。母は2006年函館SSを制した夏牝だっただけに、その血がしっかり受け継がれているのかも知れない。4F50秒台は他にも2頭いて、やはり走りやすい馬場状態は継続している。

 先週の馬場差は「-0.2秒」。先週の時点でも基準時計よりは速い馬場だったが、今週はさすがにそれ以上に走りやすい印象。よって今週の馬場差は『-0.4秒』で9日、10日とも記録している。

【CW/5F66.5秒】
 9日。7日の雨の影響で、馬場状態を気にする騎乗者も多かったが、こちらから時計は標準以上に出ていると伝えると納得した感じ。思ったほど、馬場は悪くなかったということだろう。

 小倉開催も中盤に入り、トラック馬場での追い切りは終い重点という陣営も多くなっている。そんな中だからこそ、テンからしっかり追い切ってくると魅力。機敏な動きを見せられると、馬券の食指が動いてしまう。友道康夫厩舎ジュンテオドーラなんかはその部類。前走は昇級の芝で惨敗も、今度は勝ったダートに戻してくる。現在の状態を考えれば、あっさりと勝ち上がるシーンまであって不思議ではない。

 10日。馬場状態としては前日と変わりない。ただし、追い切りの動きとしては9日よりも目立つ馬が多い。その理由としては、これが最終追い切りではなく、1週前追い切りだからということはあるだろう。今週しっかりやって、来週はサラッと整える程度といったところ。

 動きの良い馬が多かった中でも、特に目立ったのは2歳新馬のオーロスターキス(栗東・南井克巳厩舎)。新馬同士の3頭併せだったが、前に2頭を見ながら、4コーナーでは大外から並びかけていく形。さすがに追いつくのがやっとかと思われたが、鞍上の川島信二騎手が仕掛けると、きっちり手前を替えて、ぐいぐいと伸びていく。最終的には3馬身ほど先着してのゴール。時計は6F79.5〜5F63.5〜4F49.4〜3F36.2〜1F11.9秒。実戦でもこれだけ動けるようなら、来週デビュー予定の小倉芝1200m(牝)もあっさり決めてしまいそう。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。全体的な時計の出方を見ると、先週と大きく変わりはない印象。よって、馬場差は9日、10日とも先週と同じ『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は9日、10日ともに追い切りが行われているが、9日に関しては確実に雨の影響を受けている。よって、9日の馬場差は『+1.0秒』、10日に関しては馬場が乾いているので『±0.0秒』で馬場差を記録している。

 ポリトラック馬場は追い切り頭数は先週に比べて、かなり減っている。その中で目立ったのは、10日の大久保龍志厩舎の2頭。2歳新馬のオルニスはテンから飛ばしていって、6F75.3秒をマーク。最後は止まりそうで止まらなかっただけに、デビュー戦から注目してみたい1頭。馬場差は9日、10日とも『-1.0秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・写真:井内利彰)

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