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【エルムS】三浦皇成 再スタートだ!昨年8月落馬、長期休養からついに復帰

デイリースポーツ
  • 2017年08月11日(金) 06時05分
 「エルムS・G3」(13日、札幌)

 コーセイが1年ぶりにターフに戻ってくる。昨年8月14日の札幌競馬で落馬。長期休養を強いられてきた三浦皇成騎手(27)=美浦・鹿戸=が、今週の札幌競馬で復帰する。9日に札幌入りして調教にも参加。13日のメイン・エルムSではドリームキラリで参戦。最終リハにも騎乗して好感触を得た。どん底からはい上がり、待ちに待った舞台。まずは白星を目指し、北都のファンに元気な姿を披露する。

 悲劇から1年、三浦にとって待ちに待った日がやってきた。「毎年のように札幌には来ていましたからね。懐かしい感じがします。関西の関係者に会えるのも楽しみです」と笑みがこぼれる。調教中には多くの関係者から声を掛けられ、「ケガはもう大丈夫です。ありがとうございます」と、忙しくあいさつに追われた。

 昨年8月14日の札幌競馬7Rで落馬。肋骨9本および骨盤骨折などの大ケガを負った。医師から「命が助かっただけでも良かった」と言われたほどの重傷だった。一時は気持ちも揺れたが、すぐに切り替え“絶対に復帰する”との強い意志を持ち、5回の手術と壮絶なリハビリに耐えた。

 まさに“奇跡”にも近い格好で復帰の日を迎えるが、その落馬した札幌競馬場をあえてリスタートの舞台に選んだ。「自分にとっては特別な場所。これだけはこだわりました」と語気を強める。

 日曜のメイン・エルムSにはドリームキラリで参戦する。9日の最終リハに騎乗し「動きは良かったと思う。とても乗りやすかったです。ハナに行って、しっかり粘ってくれるタイプ。いい競馬を期待します」と好感触をつかんだ。

 「お世話になった人やファンの皆さんに元気な姿を見せたい。この日のために1カ月前から美浦トレセンでも調教に乗ってきたし、札幌で調教に騎乗できたのも大きいと思う。今週からしっかり頑張ります!」。そうキッパリ言い切ると、まるでルーキーのように瞳を輝かせた。地獄を見た男に、もう怖いものはない。

提供:デイリースポーツ

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