20日(日)小倉競馬場で行われる第52回
北九州記念(GIII・芝1200メートル、ハンデ=サ
マースプリントシリーズ第4戦)に出走する
ファインニードル(牡4歳 栗東・
高橋義忠厩舎)は、
ミッキーラブソングと同様に馬場開場直後に坂路コースに入って最後の200メートルを11秒8と力強い動きを見せた。調教後の関係者のコメントは以下のとおり。
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ファインニードル(鵜木睦宣調教助手)
・6月の水無月ステークスは素晴らしい走りでしたね?
トップハンデで(当日は)時計も速かったのでちょっと難しいレースになると思っていました。でも競馬が上手くなって2番手から抜け出して理想の競馬ができたと思います。トップハンデの57.5キロで他の馬との斤量差も大きかったですから。その後の反動を少し心配はしていましたがそれもありませんでした。今回も順調にきています。
・その後はどのような調整だったのでしょう?
いつもと同じようにレース後にひと月半ぐらい放牧に出して戻ってきての調整です。馬もこのパターンをわかってきているので、厩舎に戻って来てから気合が乗ってきて、今はいい状態が保てていると思います。水無月ステークスの時よりも体のハリが出てきたように思えます。もともと追い切りは動く馬ですが、今日も先週も最後の200メートルが11秒台と速かったので馬自体が成長しているというか、いい方向に向いているのではないかと感じています。
・今朝の調教はどんな感じでしたか?
いつもどおりの形で変わったことはしていません。今朝はしまい重点でやろうと思っていました。最後の11秒台はなかなか出ることはないので調子がいい証拠ではないかと思います。息の入りも早く、心配するところは全くありません。期待しています。
・今回は55キロを背負うことになりますが?
条件戦を勝ったばかりなので54キロぐらいかと思っていたのですが、それだけ実力を認められているということだと思いますので斤量は気にはしていません。水無月ステークスの57.5キロの勝利はありましたが、準オープンとオープンではやはり壁のようなものがあると思いますから、そこをどう克服するかだと思います。展開もあるでしょうし。
・1年7ヶ月ぶりの重賞挑戦となりますが?
もともと2歳の時から成長が早いというか操作性が良いので、もしかしたら早熟なのではないかとも思いました。でもその操作性の良さが発揮できるというか、1400メートルや1600メートルになるとキツイのですが、行きっぷりの良さで2,3番手をスッと取れるということで出世したのかなと思います。去年の今頃は札幌での惨敗もありました。その時は精神面のモロさが出ていました。それが秋以降に解消されて1000万条件を勝ったあたりから普通の感じに戻ってきて準オープンのレースを2つ勝つことができました。苦しい時期を馬が自分で克服したというか精神面が強くなっているのではないか思っています。
・今回は小倉の1200メートルの重賞ですが?
小回りコースは昨年に札幌競馬場で負けた時ぐらいしか経験はしていませんが、小回りコースがどうかというより自分の競馬に徹して2、3番手のポジションが取れればそれでいいと思っています。相手もいることですし1200メートルのスペシャリストも沢山出てくるわけですから、それらの馬に胸を借りる感じでどれだけやれるのか楽しみにしています。
(取材:佐藤泉)
ラジオNIKKEI