思い出の一戦で、20年ぶりのタイトルを目指す。福島厩舎の
ダイアナヘイローで、
北九州記念に臨む
武豊。「福島先生は来年2月で(定年で)引退されるので、久しぶりに一緒に重賞を勝ちたいね」と自然と力が入る。コンビを組んで、97年にも同レースを制覇。「
ダンディコマンド以来だね」。当時は1800メートル戦だったが、条件が変わっても、ともに勝利の美酒を味わった記憶は決して色あせない。
現在、
武豊は7勝で第2回小倉リーディングでトップタイ。福島師も同3勝を挙げて首位タイと好調だ。そのうちの1勝が、同馬で挙げた前走の
佐世保S。名手は「小倉は合っていると思っていたけど、戦法に幅が出た。ハナでなくても競馬ができるようになった。気性の難しい馬だったけど、マイナス部分がなくなってきたからね。3連勝するのは難しいこと。重賞でも楽しみ」と意欲を示す。
武豊は16日に
ラインシュナイダーに騎乗し、佐賀の交流重賞G3・
サマーチャンピオンを制覇。同じ九州でつかんだタイトルを追い風に、
ラストサマーを迎えた福島師に重賞Vを届ける。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ