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名厩務員が送り出す期待の新馬に注目

デイリースポーツ
  • 2017年08月22日(火) 11時00分
 この夏、最大級の目玉となった20日の札幌新馬戦。結果はG1・6勝馬モーリスの全弟であるルーカスが快勝を収めた。秋になれば、名だたる良血馬たちがデビューを控えている。夏の小倉開催も残すところあと4日。そんな小倉で今週、初陣を迎える1頭をピックアップしたい。

 その馬は、27日の小倉5R(芝2000メート)で、松元厩舎が送り出すナリタブルーアイルハヴアナザー産駒で母はフェルメールブルーという血統。祖母は94年の安田記念、同年のマイルCSを制した名牝ノースフライトだ。僚馬で、先月のアイビスサマーダッシュで2着だったフィドゥーシアも担当する吉田政弘厩務員が手がける2歳馬だ。

 ここまで順調に乗り込みを消化し、今月10日は栗東坂路で4F55秒0と全体時計は平凡ながら、ラスト1Fは12秒5をマークしていた。その日の追い切り後、吉田厩務員は「いい時計だったんじゃないかな」と笑みを浮かべていた。

 吉田厩務員といえば、02年のセントウルSでレコードV、次戦のスプリンターズSを制したビリーヴを手掛けたことで知られる。前述した今年のアイビスサマーダッシュでは、そのビリーヴの子、フィドゥーシアが最後に抜け出したかと思ったが、すんでのところで勝ち馬に差し切られ、2着。「勝ったと思ったけどなぁ。膝が割れると思ったで」と苦笑いで惜敗を振り返ってくれた。

 記憶に新しいが、松元厩舎は8月6日に組まれた小倉の新馬戦、5Rと6Rを連続で制した。同厩舎の新馬戦での複勝率は35・7%をマークしている。筋金入りの良血馬が人気を集めるなか、ダークホース的なポジションで馬券妙味を味わわせてくれる印象が強い。

 今週、ナリタブルーが勝利を挙げれば今年の夏の小倉で、同厩舎は新馬戦3勝目になる。フィドゥーシアの惜敗を晴らすべく、ベテラン厩務員が送り出す2歳馬がどんなレースを見せてくれるのか、ぜひとも注目したいものである。(デイリースポーツ・向 亮祐)

提供:デイリースポーツ

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