「キーンランドC・G3」(27日、札幌)
まさに充実一途だ。
イッテツは22日、滞在する函館のWで単走追い。最後の1Fを軽く仕掛けられ、5F67秒2-38秒0-12秒5をマークした。「折り合い重視で気分良く。あの感触で(ラスト1Fが)12秒5ならかなり具合がいい。しまいの反応が良かった」。またがった磐田助手が力強くうなずく。水曜までに札幌へ移動しなければならないルールを考慮し、火曜追いを選択したが、仕上げは万全だ。
3戦ぶりに芝へ戻した
函館スプリントSは5着に敗れた。「攻め不足で動きも重かった」。こう振り返る一戦をひと叩きすると、前走のUHB賞を快勝。この勝利で札幌芝は〈3120〉となり、相性の良さは今年も健在だ。
春に経験したダート2戦も、今につながっているという。「今後のために、と厳しい競馬をさせた。出ムチを入れて行かせて。最後も諦めなかった。それがこの馬には良かったのかも。だから番手でも、しんどくない」と2番手からねじ伏せた前走の内容に胸を張る。
昨年は札幌で500万下、1000万下と勝って躍進した。あれから1年-。この地、この時季に合わせたかのように、また調子を上げてきた。「夏がいいのかも。もしかしたら、新潟でも走れているかもしれませんよ」。札幌巧者の“夏男”が重賞初制覇を狙う。
提供:デイリースポーツ